中学 道徳特別講演会を行いました

2017.10.3

 9月30日(土)に本校体育館において立命館大学名誉教授である岩井忠熊先生を迎えて、道徳特別講演会「学徒出陣の体験、平和への思い」を行いました。岩井忠熊先生は現在95歳。京都帝国大学より学徒出陣した元特攻隊員の方です。
 講演では「3月23日、潜水艦から魚雷攻撃を受けて、私が乗っていた船は沈没した。あっという間のことであった。生存者45人」「戦争が終わって、私はいったい何をしたのかを自分に問うた。特攻も引き受けた。中学生のうちに実弾を打つ経験もした。それが一体何のためになったのか。それを納得するために勉強し続けた」と語られました。
 質疑応答も予定されている時間を超えてしまいました。戦争に行けと言われた時の心境を「学生だったので本が読めなくなるのは残念だが、自分と同じ年の人たちが、先に戦場に行き、死んでいることが後ろめたかった。嫌ということではなく引き受けなければならない責任を感じた」と語り、平和のために私たちはどうしたらいいですかという質問にも「憲法を基本に、日本の発展に力を尽くすことだ。あなたたちの年代は2度とない。勉強して体を鍛えよ。それでこそ18歳選挙権が生かされるのだ」と話されました。一つ一つの言葉に重さを感じ、私たちも今を生きることに責任を感じることになりました。
 最後の生徒の質問が「岩井先生にとって平和とは何ですか」という質問でした。その答えはみんなで受け止めました。

「私にとって平和とは、生き甲斐です」

岩井先生、ありがとうございました。