中2 朝日新聞「声」に掲載

2017.10.30

10月27日(金)の朝日新聞朝刊(大阪本社版)「声~若い世代」に中学2年生の足立明依さんの投稿が掲載されました。足立さんの投稿は、中学2年生(10期生)にとって、17人目の掲載になりました。学校全体のNIEの取り組みとして通算21回目の掲載となります(2017年度は8回目)。足立さんの作文は「私の相棒」のテーマで投稿したものです。
「私の相棒は熊のぬいぐるみ」実はぬいぐるみを私の相棒と書いた生徒は他にもいましたが、足立さんの作文では「私は相棒に自分を肯定し励ましてもらうことで私自身でいられる」と書かれているこの部分がポイントだったのではないかと思います。
今の社会の中において、私という存在は「比較と競争」の中に存在していることが多いと思います。「私が私でいること」そのこと自身が難しく生きにくい時代になってしまったと感じています。ぬいぐるみに励ましてもらえないと肯定できない。それが、私には若者の嘆きにも、叫びにも感じるのです。「あなた自身の存在が、あなたであっていい」命への敬意という根本を大人たちに訴えているような気がしました。改めて考えさせられる作文でした。
私たちのNIE活動は、新聞を読むものとして捉え、教育活動に活かすだけではなく、自分の体験を言葉にして、まとめて語ることを大切にし、新聞を発信の場としていくNIE活動です。新聞に投稿することで、自分たちの体験を客観的視点で見つめ、自らの体験が社会性を帯びていきます。その経験や体験の積み重ねが、生徒一人一人の未来の自分自身を支えていくという確信があります。その思いと共に、本校のNIEをこれからも継続して行います。

(NIE担当:細川典敬)

 

朝日新聞 2017.10.27付 (声 若い世代)「私を後押ししてくれる相棒」 足立明依さん
朝日新聞 承諾書番号(17-5975))
掲載期間:2017年10月30日から1年間
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