高校 2020年度 サイエンスキャンプ立山研修

2020.8.18

 8月6~8日、高校理系クラス生徒より希望者を募り、「2020年度 サイエンスキャンプ立山研修」を実施しました。
 立命館学園の規定に沿う形でコロナウイルス感染拡大防止対策を徹底し、20名の参加生徒が3日間の行程を終えました。
 1日目は、立山に移動後、富山県立カルデラ砂防博物館の福井幸太郎学芸員より、火山および氷河地形の解説を受けながら、宿舎の雷鳥荘に入りました。8月とは思えない冷涼な空気の中、晴天にも恵まれ、参加生徒は雄大な立山連峰の景観に圧倒されていました。夕食後は福井学芸員より、翌日の巡検ルートの解説を受けた後、満天の星空を観察することができ、感動の声が上がっていました。
 2日目は、あいにくの土砂降り。雷の予報が発令されていたこともあり、巡検ルートを短縮して雨の中の登山となりました。ピクニックとは違う「登山」を初めて体験し、それに必要な山岳装備の意味を体感する機会となりました。生徒からは「予定していた雄山への登山がしたかった」とう声とともに「前日の晴天と本日の雨天、自然の両面の姿が体験できたことも、とても有意義だった」という声が聞かれました。
 夜は雷鳥荘支配人の中橋さんより、立山の四季の移り変わりや、春から秋まで営業される山小屋にまつわるお話を講義していただきました。他では聞くことのできない珍しい話題ばかりで、生徒も大変興味深く質問を繰り返していました。
 3日目は、曇り。濃霧に覆われて視界は開けませんが、幸い雨に降られることはなく、雷鳥荘を後にしました。室堂ターミナルへ向かう途中、一部の生徒はライチョウと遭遇し貴重な経験をしました。昼までの散策時間をそれぞれが有意義に過ごし、濃密な3日間の研修を締めくくりました。一人一人がこれまでにない体験をし、気温差が20℃以上ある真夏の守山へ向けて帰途につきました。

 3日間の体験は、現地に赴き、その日の自然との出会いから得られる感動ばかりで、生徒それぞれの今後の探究活動だけでなく、各自の様々な物の見方・考え方に繋がっていくことを期待しています。