高2FT 滋賀医大連携 医療基礎セミナーがはじまりました

2021.7.9

 7月7日(水)滋賀医科大学において2021年度の医療基礎セミナーが始まりました。この講座は2011年から滋賀医科大学との連携協定に基づき行われている連続講座で、FTコースの生徒たちが受講する伝統の講座となっています。 講座に先立ちまして滋賀医科大学松浦博副学長より「この時期だからこそ社会とのつながりを感じながら学びを深めて行ってほしい」とご挨拶をいただき、本校からは岩崎副校長が「感謝の気持ちを持ち、受け身の姿勢だけではなく、文理関係なくこの貴重な機会を生かしていってほしいと思う」と生徒を激励いただきました。
 連続講座第1回は生化学・分子生物学講座の小島秀人先生による「再生医療により臓器を再生する~技術開発と生命倫理」と題した講義です。小島先生の講義は、医療基礎セミナーにおいては「恒例」「定番」といった表現があてはまるほど多くの生徒が聴いてきた講座です。「キメラの話の先生」と言えば「あの先生!」と卒業生のみなさんも思い出してくれるのではないでしょうか。糖尿病を例にあげて、説明される臓器移植。糖尿病と臓器移植が結びつきにくいところをわかりやすく説明していただけます。iPS細胞、ES細胞といった再生医療に話が展開されていき、キメラのはなし、医療倫理の話へつながっていきます。「多様性の喪失は絶滅である」強いメッセージを生徒に伝え続けていただいています。今年も新聞記事はアップデートされ、6月22日の新聞記事を取り上げ「ヒトの受精卵の培養」に関する倫理上の問題点を指摘していました。最後に小島先生の今の糖尿病治療の到達点を話し講義は終了しました。生徒からは中国で行われたゲノム編集に関する質問がでたり、終了後の恒例のように先生に質問する姿が見られました。
 高校2年のFTコースはこういった独自の学びを2022年3月実施予定のニューヨーク研修へ向けて展開して参ります。