高校GLs 水環境ワークショップ2021を実施しました

2022.1.6

 12月21日~23日、高校GLsクラスで、「水環境ワークショップ2021」を実施しました。例年は夏に実施していますが、今年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、日程を変更し、研修内容を一部変更して実施しました。

 1日目は立命館守山高校にて、湖上実習に向けた事前学習を実施しました。滋賀県琵琶湖環境科学研究センター元特命研究員の一瀬諭先生と、滋賀県立大学環境科学部環境生態学科の井上聖花さんの指導の下、琵琶湖の基本情報やプランクトン採集のノウハウについてご講演いただきました。生徒たちはメモを取るなどして、意欲的に学んでいました。
 2日目は湖上実習と沖島でのフィールドワークです。湖上実習では、琵琶湖大橋港と沖島港で採集したプランクトンを顕微鏡で観察しました。採集された様々な植物プランクトンや動物プランクトンを観察し、生徒らは一瀬先生の話を聞きながら、観察したプランクトンの名前などを確認しました。
 沖島のフィールドワークは本年度が初の試みです。はじめ、沖島漁協組合長の奥村繁さんより、琵琶湖の水や生態系の変遷、漁業の現状について講演いただきました。生徒も真剣に話を聞き、質問では漁業の担い手のことなど、沖島の将来を考えた質問もあがりました。フィールドワークは、植物、動物、人間の3テーマに分かれて実施しました。人間のテーマで行ったグループは、島で唯一の学校である近江八幡市立沖島小学校に訪問し、島の小学校の営みを学びました。
 3日目は発表会です。原生動物、ワムシ、ミジンコといった「ミクロ」をテーマとする3グループと、植物、動物、人間など、「マクロ」をテーマとする3グループが、それぞれ顕微鏡観察の結果やフィールドワークで得られたことをもとに発表しました。発表では、沖島の写真やプランクトンの動画を使って説明するだけでなく、自分たちが感じたことを述べる、文献で調べたことを用いるなどして、工夫して発表する様子が見られました。
 今回の研究活動を通じて学んだデータの科学的な取り扱いや、プレゼン資料の作成、発表を、生徒それぞれが現在取り組んでいる探究活動に活かすだけでなく、各自の将来に価値あるものになることを期待しています。