高校3年GLs 水環境ワークショップ2022

2022.9.5

8月23日(火)〜25(木)、高校3年生GLs(グローバル理系)コースにおいて、琵琶湖水環境ワークショップ(WS)を実施しました。今年度から琵琶湖博物館とタイアップした新たな取り組みを取り入れました。

1日目は琵琶湖博物館での研修会と博物館観覧が中心です。琵琶湖博物館の由良先生に「琵琶湖の概要」、滋賀県琵琶湖環境科学研究センター元特命研究員の一瀬諭先生に「なぜプランクトンを研究するの?」というテーマでそれぞれご講演いただきました。生徒たちはメモを取るなどして、意欲的に学んでいました。午後からは琵琶湖博物館の観覧と「お湯丸くん」を使った琵琶湖の模型作りです。琵琶湖博物館は年々改修されており、これまでに来館したことのある生徒たちも、午前の講演会を通して新たな着眼点を得たことで、発見があったことと思います。琵琶湖の模型は、生徒たちが思い思いの色の琵琶湖を作りました。まさに生徒の「色」が出ていました。

2日目は湖上実習と沖島でのフィールドワークです。湖上実習では、烏丸港と沖島港で採集したプランクトンを顕微鏡で観察しました。採集された様々な植物プランクトンや動物プランクトンを観察し、生徒たちは一瀬先生の話を聞きながら、観察したプランクトンの名前などを確認しました。
沖島では初めに、沖島漁協組合長の奥村繁さんより、琵琶湖の水や生態系の変遷、漁業の現状について講演いただきました。フィールドワークは、各班ごとに設定したテーマに沿って行いました。中でも今年は初めての取り組みとして、釣りをした生徒もいました。また、博物館に戻ってからは釣った魚の解剖も行いました。

3日目は発表会です。各班、さまざまなテーマで発表しました。採取地点による植物プランクトンと動物プランクトン、釣った魚と餌の関係、沖島の文化など、各自の着眼点から、3日間の研修をまとめました。発表では、写真やグラフを用いて説明するだけでなく、自分たちが感じたことを述べる、文献で調べたことを用いるなどして、工夫して発表する様子が見られました。
今回の研究活動を通じて学んだデータの科学的な取り扱いや、プレゼン資料の作成、発表を、生徒それぞれが現在取り組んでいる探究活動に活かすだけでなく、各自の将来に価値あるものになることを期待しています。