高1FT Tokyo Campus Tourを実施しました

2024.11.13

【はじめに】
 高校FTコース1年では、2024年11月6日(水)~8日(金)の2泊3日の行程で、3年目となる「Tokyo Campus Tour」を実施しました。首都圏の大学や企業等の訪問を通して自らの進路を考える研修旅行です。29名全員が参加し、天候にも恵まれ、充実した研修となりました。

【1日目】
 京都駅集合。新幹線で東京駅に。まずは東京大学に移動しました。赤門前や安田講堂前で記念写真を撮ったあと、一旦解散して各自が昼食に。その後、最初のプログラムである東京大学定量生命科学研究所を訪問し、船水講師による模擬講義「AIは脳のように考えるのか」、小林教授による模擬講義「生物はなぜ死ぬのか」を受講しました。生徒は、「AIの現状を知り、上手く関わりあうことが大事で、恐いものではないとわかった」、「(ゲノムについて得た知見を)今後の生物の学習に活かしたい」などと、興味の幅を広げたようです。講義後は研究所の院生5名との座談会があり、研究職についてのお話やこれからの生命科学の可能性のお話をうかがいました。その後、予備校に移動し、担当講師から大学受験動向をテーマとしたレクチャーを受けたのち、その場をお借りして夕食を取りました。そして、夕食後は現役東大生3名との交流を行いました。受験期のこと、入学後のこと、一人暮らしについてなど熱心に疑問をぶつけ、「今から努力と工夫を続けていくことが大切だと考えた」などと、多くの生徒の勉強に対するモチベーションが上がったようです。終了後は皆で地下鉄に乗り、ホテルに移動しました。こうして、密度の濃い一日目が終わりました。

【2日目】
 この日の午前は、3つのグループに分かれて、日本弁護士連合会、公正取引委員会、大塚製薬に訪問しました。裁判を傍聴したり、削除された画像の復元を見せてもらったり、新薬開発の話を伺ったりと、それぞれの仕事の魅力に触れることができました。午後は国会議事堂前に参集し、まず参議院を見学し、その後衆議院会館に移動しました。滋賀県出身の武村展英代議士からご講演していただく予定でしたが、石破内閣発足後すぐの衆議院解散総選挙、当選直後の時期でもあり、ご多忙のため、秘書の留川氏にお話を伺いました。武村氏のこと、国会のこと、議員のこと、選挙のこと、ご自身のこと、人生観などを多面的にお話いただき、生徒からはさまざまな質問が飛び交いました。なかなか知ることができない秘書という職業について多くを知ることができ、留川氏の誠実な返答に感銘を受けた様子でした。その後ホテルに帰り、夕食をはさんで、東京で活躍する立守FT(旧FSC)コース卒業生との座談会を開催しました。先輩5名から話を伺えるということで、生徒たちは活発に質問し、会場は暖かい雰囲気に包まれ、終わったあとも興奮さめやらぬ感じでした。

【3日目】
 最終日は、グループに分かれてのフィールドワークです。東京科学大学や慶應義塾大学など、事前に調査していた都内の大学を訪問し、学生インタビューを行いました。その後は自由行動となり、午後3時前には再びホテルに合流し、皆で東京駅に向かい新幹線で帰途につきました。

【おわりに】
 3日間、非常にタイトなプログラムとなりましたが、生徒からは、「思ったよりも充実した時間をすごせた」「感じたこと、学んだことをこれからの生活に活かしたい」「もともと持っていたイメージを大きく変えるような情報をたくさんの人から聞くことができた」「(訪問地が)首都という意味が実感できた」「これからは自分の将来を見据えてできることからコツコツと頑張っていこうと思う」などの声があがりました。研究者・大学生・大学院生・民間企業社員・弁護士・代議士秘書など、多様な方々と出会いコミュニケーションできたことは、多くの生徒にとって、かけがえのない経験となりました。今後は、東京で見聞し考えたことなどを事後学習で記事にまとめ、新聞に仕上げる予定です。