中高 ジェンダー・ダイバーシティの観点から学校の防災を考える

2024.11.15

11月8日(金)・9日(土)に、本校で災害時に備え、教員と生徒が共に学び、実際に学校に宿泊して「体験・発見・共有」する防災イベントを開催しました。このイベントは大学の支援を受けて実施しました。

当日は24名の中学生・高校生が参加しました。熊本地震を実際に体験した上田拓実さんの講演から始まり、防災倉庫の見学、非常食の試食、EV車による湯沸かし、かまどベンチの利用、VR防災クイズ、衛生用品・寝袋の使用など、災害時に起こることを想定した10のステップを4チームに分かれて体験し、それぞれ意見交換を行いました。

防災キャンプの2日間、参加者はDIDI(Discover Diversity & Inclusion)というゲームも行いました。DIDIは、学校中に隠された、被災時の様々なニーズや課題が書かれたカードを探すオリジナルゲームです。参加者は5つのテーマ(①自分と他者、②多様な人、③参加と決定、④ものと環境、⑤暴力と安全)に分かれた問いを探し、それぞれの問いにどう対応できるかを考えました。防災キャンプでの体験は、今後校内外で発信していく予定です。

この日の様子は、当日の運営に協力していただいたインパクトラボ様や大学生の方々が密着取材しています。キャンプ時の詳細については、こちらもご覧ください。
・インパクトラボ Webサイト
https://note.com/impactlab/n/nce25a9b5eea9?sub_rt=share_pb
・11月13日(月)読売新聞掲載
【協力企業・大学】
・学校法人立命館災害復興支援室 ・一般社団法人 インパクトラボ
・東京海上日動火災保険株式会社 ・花王株式会社 ・日産自動車(滋賀日産)
・立命館大学食マネジメント学部・守山市都市経済部企業連携室
・京都市男女共同参画センターウィングス京都


上田拓実氏による震災体験講義

寝袋体験。この日は実際に寝袋で寝た人も…

備蓄倉庫にあるもの説明・確認

歯磨きシート、DRYシャンプーの衛生用品体験

「ぼうさいクイズクエスト」ARメガネ体験

校内の電気が使えないことを想定し、EV車を利用した湯沸かし体験

暖かさや強度を確認(この毛布は難燃毛布です)

夕食は非常食を体験

リヤカーで人や物を運搬

暗闇で車椅子でトイレに行く体験

避難所での生理について、プレゼンとワークショップ

全ての体験にダイバーシティ&ジェンダーの視点があったか討論

皆でハイタッチをして終了