高校SSH 2024年度恐竜博物館研修を実施しました
2024.11.20
11月2日に「2024年度 福井県立恐竜博物館研修」(希望者対象)を実施しました。
昨年度と同様に事前学習として、10月18日に福井県立恐竜博物館の学芸員 寺田和雄氏を本校にお招きし、高校1年生を対象に恐竜特別授業をしていただきました。これまで恐竜について抱いていたイメージが覆る、大変興味深い内容でした。
午前中は、今年度特別開催の「バッドランドの恐竜たち」の見所や制作側の貴重なお話をお聞きしたあと、グループに分かれて寺田和雄氏による博物館見学ツアーをしていただきました。骨格を見て、説明を読むだけでも興味深いものですが、寺田さんの解説では、専門家の視点から、ミイラ化した化石の皮膚や筋組織など、化石をみる際のポイントを的確に教えていただき、展示に至るまでの制作秘話などもお聞きすることができ、生徒たちは貴重なお話に熱心に耳を傾けていました。
午後は、化石発掘体験を行いました。今年度は博物館寄贈となるような貴重な化石の発見こそできませんでしたが、植物や貝の化石などを多くの生徒が発見することができました。一方で、ワニの歯やカメの甲羅などの動物の化石発掘の難しさを体感することができました。
世界三代恐竜博物館のひとつと称される博物館内は、迫力のある恐竜の骨格が50体展示されてあり、数千万年前にタイムスリップしたかのような感覚になることができる素晴らしいものでした。また、今回の時期に開催されていた特別展では、新しい学名をつける際に基準となる「タイプ標本」が世界各地から取り寄せられて展示されており、人生に一度見ることができるか否かの貴重な化石を見ることもできました。
ICT教育が進む今、画面の中で調べることも重要ですが、二次元の世界に留まらず、実物を自身の目で見て触れる経験は大変貴重です。「見」るのではなく、「観」て、疑問を持つ姿勢が、研究や分野の発展に繋がることを学べました。この経験が今後の学習活動や探究活動へ繋がることを期待しています。