高2FT 2025年度大阪大学研究室訪問 (理系:理学部、基礎工学部、文系:文学部)

2025.9.10

8月22日(金)、高校2年FTコース理系の生徒が大阪大学の研究室を訪問しました。

物理選択の生徒は基礎工学部・量子コンピューティング研究室を訪問し、藤井啓祐教授より量子力学の基礎や量子コンピュータの特徴、今後の活用分野などについて講義を受けました。難解なテーマではありましたが、生徒たちは真剣に耳を傾け、理解を深めるとともに興味を広げている様子でした。その後、根来誠教授からQIBQ(量子情報・量子生命研究)センターに設置された実機について解説をいただき、研究室内を案内していただきました。最先端の研究設備を間近に見ながら説明を伺うことができ、貴重な学びの機会となりました。

生物選択の生徒は理学部・比較神経生物学研究室を訪問しました。志賀向子教授から、オオクロコガネがもつ48時間周期の「概倍日リズム」に関する研究について紹介いただき、身近な疑問が研究テーマにつながることを学びました。また、研究室の見学や昆虫の脳の解剖体験を通して、大学で行われる研究の一端に触れることができました。

さらに、8月26日(火)には文系の生徒が大阪大学文学部を訪問しました。倫理学・臨床哲学研究室では、堀江剛教授から文学部の概要、哲学・倫理学に関する研究内容や卒業後の進路などについてお話しいただきました。加えて、ゼミ所属の学生の皆さんとの交流を通じて大学生活の実際を知るとともに、ソクラティック・ダイアログ(哲学対話)を体験しました。生徒たちは「対話」を通して社会の問題を自分ごととして考えるアプローチの面白さや、言葉を介して共に考えることの大切さを実感していました。

今回の訪問を通じて、生徒たちは最先端の研究や大学での学びに直接触れることができ、大きな刺激を受けました。ご協力いただきました大阪大学基礎工学部・理学部・文学部の皆様に、心より感謝申し上げます。