高1FT 「医療基礎講座」を滋賀医科大学にて実施しました
2026.8.3
7月23日(木)、高校1年FTコースの生徒を対象に、滋賀医科大学にて今年度第1回目となる「医療基礎セミナー」を実施しました。この講座は、生徒が医学部医学科や医療系学科への理解を深め、医療従事者の社会的役割を認識し、使命感をもって進路選択を行えるようにすることを目的として、毎年複数回実施しているものです。
前半は、医学・看護学教育センターの向所賢一先生より「なぜ、人は働くのか?~未来思考と目標設定~」というテーマでご講演いただきました。
まず病理学について、がんを中心に解説いただいた後、夢の実現に向けて何をすべきかを考える時間へ。「目標を通過点にする」「現状からかけ離れたゴールを設定する」という視点から、医療人を目指す理由や、今から取り組むべきことについて深く考える機会となりました。生徒たちはそれぞれの考えを付箋に書き出し、ペアで意見交換した後、代表して2名が全体の前で自分の目標を発表しました。「人は一人では限界がある。話すことで自分が何を考えていたのかに気づく」という向所先生の言葉に、生徒たちは対話を通して自分の将来像が少しずつ見えてきた様子でした。タイムマネジメントや睡眠の重要性についてのお話も、考査前に睡眠を削ってしまいがちな生徒たちにとって大きな気づきとなったようです。
後半は、社会医学講座衛生学部門・医学看護学教育センターの北原照代先生より「社会における医学・医療の役割」というテーマでご講演いただきました。「医師といってもいろいろある」ことを切り口に、病理医・研究者・行政官・産業医・監察医など、医学を学んだ先に広がる多様な進路を紹介いただきました。滋賀県の医療の現状(人口あたりの医師数が全国的に少ないことなど)や、多職種連携による在宅医療・看取りの取り組み、高知県で進められている介護職員の腰痛予防「高知モデル(ノーリフティングケア)」の事例なども取り上げられました。「医者=病院」という固定概念を持っていた生徒たちにとって、病気を治療するだけでなく予防し、地域全体の生活の質を支えることも医療の大切な役割だと知る、視野の広がる講義となりました。
高校1年生はまだ進路選択がこれからの時期ですが、「医療系への進路は考えていなくても、選択肢の一つとして視野が広がった」「言葉にすることで自分が何をしたいのか明確になった」といった感想が多数寄せられ、進路を問わず誰にとっても価値のある学びの時間となりました。




