リツモリでは高校の3年間を通じて、探究の力を着実に養い大学での学びや将来に備える独自のカリキュラムを構成しています。高校1年生からのThinking Designでは少人数制の授業で批判的思考力、協働的思考力、創造的思考力を養成。高校2年生からは理数探究Ⅰ・文社探究Ⅰに分かれて、それぞれの興味・関心に応じたテーマで、フィールドワークによる調査、実験、観察を行います。高校3年生からは学びをさらに発展させ、論文制作・発表を目指します。

批判的思考力、協働的思考力、創造的思考力を身につける
Thinking Design

Thinking Designは、科学的思考力を身につけるために高校1年生で行われる少人数制の授業。数学や国語、理科などの教科の枠を飛び越えたテーマの課題に向き合います。クラスメイトと意見を出し合い、話し合うことで、論理的な思考力や表現力を育みます。ここで学んだ研究の手法を高校2年・3年で本格化する探究活動へとつなげます。

例えばこんな授業

「Black Boxの挑戦状」
思考の常識を脱ぎすてろ!

目隠しされた箱を眺めたり、振ったりしながら中の構造を想像。「迷路みたいになっている」「何か入っている」「当たる音がするから2~3個入っている」など、箱の中身を想像して互いに発表します。異なる見方があることや固定概念にとらわれない発想を学びます。

トライアル&エラーで、
ベストな結果を目指せ!

材料は「プロペラキット」「割り箸」「輪ゴム」「A4のコピー用紙」「厚紙」。これらを駆使し制作した模型飛行体の滞空時間を競うのがこのプロジェクトです。軽さやバランス、プロペラの取り付け方など制作手法は無数、実際に制作検証してトライアル&エラーの手法を学びます。

想像力を働かせろ!
2000年前の世界を想像する

情報収集だけでなく、仮定・想像したことを論理立て発表するのがこの授業。「アフリカ・マダガスカルの言語は?」「様子は?」「遊びは?」等々、iPad等で調べた情報に自分のアイデアをプラス。クリエイティビティを加えつつ、根拠を持って推測、発表します。

文系を選択した高校2〜3年を対象にした、約20名ずつのゼミで実施される毎週2時間連続の授業です。研究そのものの計画から実行、発表までを行う探究学習を通して、自ら課題をみつける力や主体的に学ぶ力を培います。ゼミはSDGsにつながるテーマの中から興味関心に応じて選択。社会の人との関わりから、社会をより良くする「マイプロジェクト」の実行を目指します。

グローバルAP

アドベリーガトーショコラ

滋賀県の特産品「アドベリー」の県内での知名度向上と、県外の人に「アドベリー」を通じて滋賀県の新たな魅力を発見してもらうため、ガトーショコラを発案。日頃の感謝をさりげなく伝えるお菓子として手に取ってもらいやすくするため、「アリガトウ」と名付けました。

文社探究

子供の音楽離れをなくすために
〜小学生以下に生演奏の魅力を伝える音楽教育〜

子供たちに携帯電話やCDなど電子機器から流れる音楽ではなく、生の演奏を聴いて音楽の楽しさを感じ、興味の幅を広げてほしいとの思いから「学ぶ音楽つながる音楽」というプロジェクトを発足。保育園や小学校でのコンサートを企画し、弦楽四重奏での演奏を行いました。

文社探究

小柄なサッカー小学生の身体的成長のために今、必要なこと
―野洲JFCに所属する子供達の悩み調査と講演による選手及び親への普及―

世界的に見て小柄な日本人。これから成長期をむかえ体格に差がある時期である小学生の成長のために栄養面や生活面で必要な要素を文献研究し、どのような食事をどのようなタイミングで摂取すれば適切であるかなど、野洲JFCに所属する小学生と保護者の前で講演しました。

理系を選択した高校2〜3年生を対象にした、毎週2時間連続の授業です。実験の計画や研究そのものを計画し、時には立命館大学での講義や実習など、実践的な探究学習を通して自ら課題をみつける力や主体的に学ぶ力を培います。自身の探究テーマをみつけるために興味関心を深めるところからはじまり、最終的には論文制作、発表を目指します。

理数探究Ⅱ

クサガメとイシガメの
行動範囲と棲みやすい環境

学校の近くの河川に住んでいるクサガメとイシガメの分布をまとめ、それぞれのカメが好んで過ごす環境を調査しました。

理数探究Ⅱ

快適に過ごせるための
良い窓について

風通しのよい部屋にするには、どの位置にどのような大きさの窓を設置すれば良いか調査。モデルハウスなど実際に建築された家の構造などを参考に研究しました。

サイエンスAP

段ボールの
消音効果について

効果的な防音室の構造が知りたくて調査。実際の防音室を制作することは難しいので、段ボールを使って防音効果の高い部屋の構造を調べました。