中2 朝日新聞「声」に掲載

2017.6.17

6月16日(金)の朝日新聞朝刊(大阪本社版)「声~若い世代」に中学2年生の寺井美琴さんの投稿が掲載されました。寺井さんの投稿は今年5月5日にも掲載され、2回目となりました。中学2年10期生にとって、通算17回目の掲載となります。
寺井さんの作文は少し前の「和のこころ」のテーマで投稿したときのもので採用されました。この文章を読んだ多くの先生が、大きくうなずいたのはこの「視点」この視点をどうやって育てたのだろうと思うほどです。普段見えているものと、歴史をつなげて考える。このことが今回の投稿の秀逸さです。しかし、この投稿は歴史と結びつけた秀逸さ以上に私は別のことを感じました。これを読んだ大人たちは「ヒーローが名乗っている間、待てる悪者っていうのも日本らしいんじゃないかと思います」というまとめから、今の日本は無駄をそぎ落とし、余裕や遊びのない生活を送っているのではないかと感じているのではないでしょうか。
「結果を求めすぎて、待てない自分(大人)」をこれでいいのか?と問いかけているように感じました。
私たちのNIE活動は、新聞を「読むもの」として捉え、教育活動に活かすだけではなく、自分の体験を言葉にして、まとめて語ることを大切にし、新聞を発信の場としていくNIE活動です。新聞に投稿することで、自分たちの体験を客観的視点で見つめ、自らの体験が社会性を帯びていきます。その経験や体験の積み重ねが、生徒一人一人の未来の自分自身を支えていくという確信をもって、本校のNIEをこれからも継続して行います。

(NIE担当:細川典敬)

 

朝日新聞 2017.06.16付 (声 若い世代)「名乗るヒーロー 待てる悪役」 寺井美琴さん
朝日新聞 承諾書番号(A17-0714)
掲載期間:2017年6月19日から1年間
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