日英サイエンスワークショップ2017 レポート vol.5

2017.8.7

6日間にわたる、日英サイエンスワークショップが終了しました。

各グループの発表がAll Englishで行われました。
京都大学と京都教育大学が、かなり個性的な実習内容を用意してくださっていたこともあり、興味深い最終発表会になりました。
来年はケンブリッジ大学を中心とした英国研修の予定です。今回同様、本校生徒全員に応募の門戸を開きます。スペシャルな体験をしにいきましょう!

以下は、参加生徒の自己分析です。

Q1.ワークショップでの研究テーマを説明してください。

マイクロ、ナノレベルのマイクロチップ上での物質の分離について。ろ過や蒸留だけでなく化合物の種類や濃度の高さ、親水性や疎水性を持っているかなどのそれぞれの特性にあわせて違う方法を用いての分離実験を行った。LVSEPという方法ではマイクロチップを使って、濃度の低いものだったとしても、濃縮することによってわけることができた。

地中の珪藻化石の分布を地表からの深さごとにまとめ、それの比較をすることによってその堆積物が存在していた当時の周りの環境を推定した。

三か所(マレーシア・タイ・タイ付近で保護された)で得られたジュゴンの音声データを分析した。マレーシアとタイで得られたサンプルの間に大きな差があったが、タイとタイ付近で保護されたジュゴンの間には差がなかった。ここから、ジュゴンの音声には地域差があると判断することができる。しかし、地域差についてはわかっていないこともおおく、まだまだ研究が必要である。

Q2.今回のワークショップの中で一番頑張ったな、成長したな、楽しかったな、と感じたことを理由を含めて説明してください。

大学での研究活動を頑張りました。高校で学んだことの応用が効いた内容であったり、ゼロの状態からの新しい知識が学べたのですごく役に立ちました。原理を理解するのが難しかったのですが、それを乗り越えると、次に学ぶことに繋がったので、研究していくうちに楽しくもなりました。日常使う言葉とは違った言葉を使っていたので、英語の勉強にもなりました。最終日にはプレゼンテーションがあったので、そのためにも毎回の実験を頑張ろうと思えました。高度な装置を使えたりして、楽しかったです。

触れたことがない分野の研究に、常に積極的な姿勢をとることを最初は目標としていましたが、ネイティブの話すスピードについていけないと悟ってからは、何よりもまず会話の一言一言に意識を集中させることに努めました。リスニング能力に磨きをかけられたと思います。

英国人と英語で話すことの不安を克服し、積極的に話せたこと。また、英語を聞き取る力は確実に上がったと思う。また、英国人と英語で話すことによって、朝食の挨拶の時などに緊張しなくなっていた。今までは自分の発音が悪いことが理由で、恥ずかしさを感じていたので成長できたと思う。

Q3.未来の参加者へメッセージをどうぞ

これから参加する皆さん(特に高1の人・または海外に行った経験のない人)ぜひ参加してみてください! ここでしか経験できない貴重な体験ができますし、人間としても成長できるいい機会です。英語に自信がなくても大丈夫です。僕も海外に行った経験がありませんでしたが、最終日にはイギリスの人達と普通に英語で会話できるようになれました!ここで得た経験は必ず未来に繋がると思いますよ!

国際社会と呼ばれる現代において、机の上の勉強だけしてる人になんてほとんど未来はありません。
一度騙されたと思って参加するべきです。
見える世界が全然違いますよ。

私はこのサイエンスワークショップに参加して、自分自身の考え方が変わりました。人生に大きく影響する、貴重な経験のできるプロジェクトです。私はあまり人前で話すことに慣れていないのですが、オープニングセレモニーでスピーチをしたり、積極的になることもできました。大学での学びができることはもちろん、英国人とも交流することができたり、異国の文化も学べたり、一つ一つの思い出が私にとって大切な思い出です。このプロジェクトは普段の生活では絶対にできない経験がたくさん詰まっています。私は今高校3年で初めて参加したのですが、1年の頃から参加していれば良かったなと思っています。