中学 学生科学賞県展に入賞

2017.12.14

第61回 学生科学賞県展に中学理科の選抜作品を出品したところ、中学3年 小野優佳さんの卒業レポートが入選しました。
優良賞 「琵琶湖からマイクロプラスチックを探せ!!」
マイクロプラスチックとは、近年、水中生態系の研究者によって指摘されることが増えた環境問題の原因の一つです。人間が利用しているプラスチックが適切に処理されないと、最終的に海や湖沼の水中に漂う直径5㎜以下のとても小さなごみとなります。小さいため回収が難しく、汚染の拡大が懸念されているとともに、これをプランクトンが食べてしまっていることが、最近の研究で報告されています。プラスチックにかぎらず、物体の表面にはさまざまな物質が付着しやすいので、マイクロプラスチックが生き物の体内に入れば、それと同時に、表面についた有害な物質が取り込まれる可能性もあり、生態系への影響が懸念されています。
この問題に目を付け、琵琶湖内広域からサンプルを集め、丁寧な解剖・観察を行った点が高い評価を受けました。今後の研究にも大いに期待がかかります。
以下、小野さんのコメントです。
「今回は、このような賞をいただいてとてもうれしいです。琵琶湖を一周して、試料を集めることはとても大変でした。マイクロプラスチックの問題は最近よく知られるようになってきましたが、知らなかった人もこの機会に興味をもってもらえたらうれしいです。」