中学Sci-Tech部 野洲川調査を発表しました

2018.2.7

 2月6日(火)に中学校Sci-Tech部の3名の生徒が、ウォーターステーション琵琶において国土交通省琵琶湖河川事務所の皆さんに、これまでの野洲川モニタリング調査の結果を発表しました。
この発表は「琵琶湖河川フォーラム」と名付け継続的に行われている学習会で、当日は私たちの発表だけではなく、京都大学大学院の田中周平先生の野洲川河口部のヨシ帯に関する講演もありました。講演は私たちがフィールドとしているヨシ帯の目的や経過が話され大変勉強になりました。ヨシ帯を生物多様性のフィールドとしてとらえていた観点については新しい発見でした。
 私たちの発表は、ヨシ帯の面積、ヨシ帯に占めるヨシの割合、魚類調査の結果の定点観測3調査はもちろん、議論を始めた「野洲川の未来」についても提言させていただきました。後半では、参加していただいたみなさんと意見交換も行いました。「河川敷に馬を走らせるというアイディアについてどう思う?」「川を利用している人を見かけない。堤防とかも使ってもらえるようになってほしい」「子どもたちが遊ぶような場所になってほしい」など様々な意見が出ました。
 最後には「野洲川の未来を語り合う中学生からの思い」と題したという提言書を、琵琶湖河川事務所長である水草浩一様に手渡しました。水草事務所長は「ヤナギを切るという話だけではなく、実験フィールドとなるように繰り返しやってほしい。これからもモニタリング調査を応援します」と新しいアイディアと力強い言葉をいただくことができました。
 フォーラムの後には、見学することはなかなかできない琵琶湖洗堰のコントロール室を見学しました。瀬田川から出る琵琶湖の水はここでコントロールされています。もちろん止めることもできます!そんな部屋でしっかりと説明を受け、琵琶湖河川事務所が負う責任も学ぶことができました。
 また、同様の発表を2月4日(日)に滋賀県危機管理センターで行われた第11回淡海の川づくりフォーラムでも発表し「小さな科学は野洲川を守ってくれるで賞」をいただきました(入賞)。ポスターセッションでは、三日月大造滋賀県知事からの質問にも答えるなど緊張の連続でしたが、大変いい経験となりました。
 今年度、野洲川をフィールドにする取り組みは、日本水大賞応募、フォーラムでの発表など大きく成長しました。今後の活動にもご注目ください。

(中学Sci-Tech部顧問 細川典敬)





コントロールルームにて①


コントロールルームにて②


ポスターセッションで三日月知事に説明する様子



京都大学 田中周平先生


参加者全員で記念写真


水草事務所長と石川Sci-Tech部部長