中1 京都新聞「声~若いこだま」に掲載

2019.2.7

 1月9日(水)の京都新聞朝刊「声~若いこだま」の欄に、中学1年生の鯨井彩矢さん、長谷川絢香さん、野添穂乃花さんの投稿が掲載されました。12期生のNIEの取り組みとして、13日人目~15人目の掲載となります。
 今回は初めての投稿ということもあり、特にテーマは設けず、普段考えていることや興味を持っていることなどについて書きました。 

■長谷川絢香さん

 ラインがいじめの発端になることがあると聞きます。人と人をつなぐツールであるはずのラインが、関係を壊す発端になるというのはとても残念です。しかし、人とのつながりを強く求めるからこそ、相手からの反応がないと不安になるということも、人間ゆえの反応かもしれません。その不安を解消するためには、会って話しているときの互いの信頼関係が重要です。話すことで深まっていく心の対話を大切にすれば、おそらく既読スルーに対する不安は解決されるのではないでしょうか。
 長谷川さんは時間を決めて使うというルールを設定することで、その不安を解消しました。それもまた、互いの信頼があってこそのルールだといえます。実際に会って話す時間を大切にすることなしに、本当の安心感と信頼関係は得られないということを再認識したいものです。

■野添穂乃花さん

 琵琶湖は滋賀県民にとってまさしく「母なる湖」です。滋賀県民が故郷を思うとき、まっさきに思い浮かべるのは琵琶湖なのではないでしょうか。野添さんはその母なる琵琶湖に目を向け、大切にしてほしいと訴えました。
 本校では琵琶湖学習という総合的な学習の時間が設定されています。野添さんもその学習を通して、琵琶湖についておそらくさまざまな思いを持ち、それを伝えたいと考えたのでしょう。
 琵琶湖の環境を守ることは、滋賀県民のみならず、京阪神に住むすべての人の命を守ることにつながります。そのことを心にとめ、私たちは日々生活することが必要なのです。

■鯨井彩矢さん

 毎日電車を利用して通学している鯨井さんは、電車マナーについて抱いた思いを文章にまとめました。
 朝、車内は大変混雑し、お互いが譲り合う心を持たなければ、気持ちよい朝を迎えることはできません。しかし、実際は模範となるべき大人がマナーを守っていないと鯨井さんは指摘しています。
 子どもは大人社会を映し出す鏡です。大人のマナー改善なしに、子どもたちに正しい行動が身につくはずがありません。鯨井さんの指摘を心にとめ、まずは私たち大人から、正しい行動を示していきたいものです。

 NIEの活動は、新聞を「読む」活動と共に、自分の体験を言葉にしてまとめ「書き」、新聞を発信の場としていくものです。自分の体験をまとめることの積み重ねは、生徒一人一人の未来の自分自身を支えていくのだと思っています。その思いと共に、本校のNIE活動をこれからも継続して行います。

(国語科:武藤希帆)