高2FT 滋賀医科大学第5回医療基礎セミナー

2019.8.28

 8月26日、高校2年生フロンティア(FT)コース生が滋賀医科大学にて第5回滋賀医科大学医療基礎セミナーを受講しました。

 今回のテーマは生理学講座統合臓器生理学 小山なつ准教授による、自律神経の分布様式と機能について。「神経とはどんな形だと思いますか。どれくらいの大きさでしょうか。図に描いてみてください。」という先生の問いかけからセミナーは始まり、生徒たちは生物で習った知識を基に懸命に思い出しながら描いていました。神経は様々に分類されていることを学び、特に自律神経は交感神経と副交感神経に分類でき、体内のどのような機能を調整するのかについてクイズ形式で学びました。交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキの役割を果たし、アセチルコリンという同じ情報伝達物質を介して臓器や細胞に作用していますが、その受容体によって反応に違いがあるということに生徒たちは驚いた様子でした。同時にヒトの体の仕組みの複雑さと精巧さに大いに感動した講義内容でした。

 小山先生から、「体の仕組みを丸暗記しようとするのではなく、イラストから連想しながら様々なことがらを関連付けて覚えていくとわかりやすいよ。」というアドバイスもいただき、「他の分野でもこの方法で理解できるように学んでいきたい!」というような前向きな感想を持つ生徒も多数おり、学習方法についても学ぶことのできた講義となりました。