高校 ポーランド人留学生が世界史の授業で第二次世界大戦についてプレゼンを行いました

2019.11.25

 11月20日(水)および21日(木)、高校1年生グローバルクラスの世界史Aの授業(田辺記子先生)において、ポーランド人留学生カロル・クデェバが、プレゼンテーションを行いました。
 世界史Aの授業で現在学んでいるのは、第二次世界大戦。開戦から終戦に至るまで渦中で翻弄されたポーランドにおいて、第二次世界大戦はどのように捉えられているのでしょうか。カロルに「ポーランドにおける歴史教育」というテーマで、プレゼンしてもらいました。
 9月から本校に留学しているカロルですが、ポーランドの地図や年表、写真などを用いて分かりやすい日本語のスライドを作成し、2か月余りの日本滞在とは信じられないくらい立派な日本語で発表してくれました。ポーランドでは、学校だけでなく家庭や青少年団体(スカウト)など様々な場面で、歴史や戦争について大人から教わり話をするのだそうです。そしてポーランドの人々が胸にいだく思いは、「二度と戦争をしてはならない」ということ。クラスの生徒が皆、じっと彼の話に聞き入る姿が印象的でした。
 発表の後、生徒から様々な質問が寄せられました。「ポーランドでは、本当の歴史を教えていますか」 、「ポーランドの人は今、ドイツをどう思っていますか」などなど。それに対し、カロルはこんなことを語りました。「戦争が分断を生んだのではなく、人々の心が分断を生んだと思う」、「『本当の歴史』というのは、とても難しい。ポーランドにも、ユダヤ人を助けた人もいればユダヤ人虐殺に手を貸した人もいる。皆苦しんだ。だから僕たちは、どちらの側面も学ぶ必要があると思う。」
 私達は、学ぶ必要がある-。日本人の私達にも言えることですね。こうして、ヨーロッパの戦場で翻弄された国の若者と直接歴史について話をする機会を得ることができ、とても有意義な学びの時間となりました。
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