高3 中高大院連携講座 サイエンスAPⅠ・Ⅱ『理系5学部によるミニレクチャ―(理工学部)』

2021.6.21

 高校3年生GLsコース(理系52名)を対象としたサイエンスAPⅠ・Ⅱ授業は、本校の教育活動の骨子でもある中高大院連携を担う特色ある講座の一つです。
 サイエンスAPⅠでは主として、理系学部が多くある立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)の大学施設を視察し、さらに5学部(理工・情報理工・生命科学・薬・スポ健)の研究室と生徒自らが直接連携することで、大学での学びを先行して取り入れることを目指しています。
 サイエンスAPⅡでは、研究テーマを各自で設定し、年間を通して探究する課題研究科目です。テーマによってはサイエンスAPⅠとも関連させながら、高校教員のみならず大学教員や学生からも指導助言を頂いて研究を進めます。

 6月10日より、サイエンスAPⅠの特色ある取り組みの一つとして、5学部の研究室による研究紹介のミニレクチャ―がスタートしました。この取り組みでは、各学部の教授の先生や大学院生から、各研究室の特色や研究内容について講演していただき、また、高校生にとって関心のある大学生活のリアルについてもお話しいただきます。

 第1回目は理工学部です。新型コロナウイルスの感染拡大予防対策を徹底した上で、対面で実施しました。「設計方法に関する研究と実践」というテーマで講演いただいた理工学部都市システム系建築都市デザイン学科の大学院2回生の谷口さんは,大阪の景観の中にある特徴の定量化を研究されており、実際にご自身がデザインしたものも見せていただきました。生徒からは、「制作にはどのくらいの期間がかかるのか」といった研究に関する質問だけでなく、「大学院にはどれぐらいの人が進学するのか」といった進路に関する質問もありました。
 また,ミニレクチャ―後には、圧電素子の研究をしている生徒が直接相談に向かうなど、この取り組みによって生徒が自身の研究を発展させようとする姿勢が見られました。

 次回6月17日は、スポーツ健康科学部です。生徒の中には、スポーツ健康科学部の先生や大学院生と直接やり取りをするなど、研究で連携を始めている生徒もいます。次回以降のミニレクチャ―でも、生徒が自身の進路選択や研究に関わる情報を、少しでも得て欲しいと思います。