高2FT 第2回朝日新聞連携講座

2021.8.31

 8月24日(火)本校にて第2回朝日新聞連携講座が行われました。今回のテーマは「ニュースを読み解く」でした。今回も朝日新聞大阪本社外園周二主査にお越しいただき授業していただきました。
 前半は前回の授業で提出された作文などの公開添削でした。この授業では、新聞投稿や天声人語の見出し付けといった新聞に参加しようという取り組みをしています。天声人語の見出し付けでは「この文章のキーワードはなんだと思う?」「新聞の見出しとデジタルの見出しは違う。デジタルはクリックしてもらうための見出し。しかし、そうなりすぎるのもよくない」「見出しは究極の要約!」とご自身の経験からも熱の入った授業が展開されました。
 デジタル新聞ならではの取り組みとして、スクラップを振り返るということもしています。生徒たちがこの授業の間でスクラップした記事を発表、共有するというものです。ある生徒は、先日判決が確定した「黒い雨訴訟」の記事を切り抜いていました。それに対して外園主査から記事の行間を解説していただくように話をしていただきました。また、外園主査も気になった記事を生徒に紹介しました。アフガニスタン情勢の記事を取り上げ「ニューヨークに行くみんなはこの問題は是非とも注目してもらいたい。日本は選挙によって民主的な政権交代があったが、まだ世界にはこのような武力による政権交代が起こっている現実がある。まだまだ途中のニュース、これからも政権交代・女性の権利に注目して欲しい」と話されました。
 後半は社説横読み。8月9日のオリンピック閉会に合わせて全国紙各紙が発表していました社説を比較検討する授業を行いました。この授業の目的は「自分の意見を論理的に話す」でした。各社説が「コロナ」という共通の論点でどのように書いているかを比較して自分の考えをまとめるというものでした。生徒からは「オリンピック反対!と国立競技場の横で叫んでいる人が、花火が上がったら携帯で撮影していた。これはよくない。コロナはかいてあることだけではない」といった意見を述べていました。授業の最後に外園主査は「社説を読むということは大変難しいし、毎日読める、比較できるものではない。こういう機会はいい機会。多くの意見や立場があることを知って記事を読んでもらいたい。そうすることであなたの意見が太く強くなってほしい。それが私の願いです。」と授業を締めくくりました。
 次回FTNY朝日新聞連携講座は10月に実施の予定です。(NIE担当:細川典敬)