高校 第3回朝日新聞連携講座「平和を考えるシリーズ」

2021.10.20

 10月13日(水)、高校2年FTコース生対象の第3回朝日新聞連携講座が行われました。前回までは、新聞で現在を読み解いていくことを中心に講座が行われ、今回から「平和」を中心にしながら3回にわたって展開していくものになっています。今回も朝日新聞大阪本社代表室、外園周二主査に授業をしていただきました。
 今日1回目のテーマは、FTコースニューヨーク研修としては外せない学びである「ニューヨーク同時多発テロ」としました。ニューヨーク同時多発テロが起こった2001年9月11日はまだ今回参加する高校2年生は誰も生まれていません。その日のニュースを見て、その日それぞれが何をしていたのかを話し、その日の新聞を作った人が語るという授業を展開しました。

「その日に私は生まれていませんでしたが、事件の裏側でいろんなことが起こっていたということに驚きや感動もありましたが、一番印象に残ったことは紙面から臨場感を感じることができたことです。」

 生徒は終わった後に話してくれました。

 昨年はゴルバチョフ元大統領を取材した副島記者にお越しいただき講演いただきました。ソ連崩壊、阪神大震災、ニューヨーク同時多発テロ、東日本大震災・・・思い出したくはないかもしれない出来事、しかし、絶対に忘れてはいけない出来事も、時とともに経験から歴史に変わっていきます。ご存知のように、現在報じられているアフガニスタン情勢と同時多発テロは繋がっています。しかし、多くの生徒たちにその意味はわかっていないのではないかもしれません。ニューヨークに行く以上はこういった学びを今後も大切にしていきたいと思います。
 その日の新聞は、新聞週間ということもありアフガニスタンに関する記事を書く記者の方の思い、ニューヨーク同時多発テロで亡くなられた日本人の記事を書く記者、そしてオピニオンでも「アフガンと向き合う」という特集記事が出た日でした。普段はデジタル紙面で読んでいる私たちも新聞で読みました。その姿を見ていると、生徒たちは新聞の力も感じているように見えました(NIE担当:細川典敬)