高3 高大院連携講座 サイエンスAPI『理工学部 和田浩史先生による特別講義』
2022.7.4
高校3年GLsコース(理系43名)を対象としたサイエンスAPI・II授業は、本校の教育活動の骨子でもある中高大院連携を担う特色ある講座の一つです。
サイエンスAPIでは主として、理系学部が多くある立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)の大学施設を視察し、さらに5学部(理工・情報理工・生命科学・薬・スポ健)の研究室と生徒自らが直接連携することで、大学での学びを先行して取り入れることを目指しています。
7月1日(木)、理工学部の和田浩史先生による特別講義を実施しました。和田先生は「生物物理学」を研究されており、「かたちの物理学」というテーマで、ご講義いただきました。「ポテトチップスはなぜ、少し湾曲した形になっているのか」という、身近な「なぜ?」を例に挙げ、ものの形が「何故その形なのか」を深く考えさせられる講義でした。他にも、地球儀のメルカトル図法やみかんの皮など、「球体から平面」及び「平面から球体」にするにはどうすればよいかなどを例に挙げ、生徒にとって身近な題材の内容でした。
生徒たちも実際に、はさみやのりを使って、平面の紙から球体のような曲面を持った形を作るためにどうしたらよいか、実際に手を動かし、試行錯誤していました。今回の特別講義は、探究のテーマ設定に必要な素養である身近な「なぜ?」を発見すること、そしてそれが研究に繋がっていくことを実感することのできる時間となりました。この講義を通して、今進めている探究活動における、考え方のヒントが得られたのではないでしょうか。そして、大学で学ぶ物理を身近に感じれたのではないかと思います。