高1FT 「Tokyo Campus Tour」を実施しました

2022.11.18

高校FTコース1年では2022年11月8日(火)〜10日(木)の2泊3日の日程で、コース初の「Tokyo Campus Tour」を実施しました。首都圏の大学や企業等の訪問をとおして自らの進路を考える研修旅行です。新型コロナウィルス感染拡大の影響で昨年度まで実施がかないませんでしたが、今年度ようやく実現の運びとなりました。

【1日目】
京都駅から新幹線で約2時間半かけて東京に到着。東京駅舎を背景に集合写真を撮った後に昼食を終え、最初のプログラムである企業訪問を実施しました。今回は日本弁護士会連合会・野村證券・東京証券取引所の3カ所に分かれての研修です。裁判傍聴や模擬投資体験、座談会などをとおして、それぞれの仕事の魅力に触れることができました。夕方からは2つ目のプログラムである東大生との交流会を実施しました。予備校担当者から大学受験動向をテーマとしたレクチャーを受けたのち、小グループに分かれて現役東大生と交流しました。東大の授業の様子や受験勉強のこと、一人暮らしのリアルな情報など、生徒らは熱心に質問をぶつけていました。ホテルへの帰路では皆既月食を見ることができ、歓声をあげていました。

【2日目】
この日の午前は東京大学定量生命科学研究所を訪問し、模擬講義を受講しました。エピジェネティクスやゲノムといった遺伝にまつわる専門的な講義を理解しようと必死な表情でメモをとるなどしていました。講義後は研究所の院生の方々との座談会があり、研究職の面白さやこれからの生命科学の可能性などをお話しいただきました。午後からは国会議事堂で滋賀県選出の武村展英代議士を訪問。武村代議士の講演では、国会議員に至るまでの経験や仕事の魅力、法律ができるプロセスなどを語っていただきました。夕食をはさんで、夜は5つ目のプログラムとなる、東京で活躍する立守FTコース(旧FSC)卒業生との交流会を実施しました。社会人・現役大学生6名とのグループ別座談会では、勉強との向き合い方やどのような高校生活を送っていたのかなど、最後まで会話が尽きない様子でした。

【3日目】
最終日は、グループに分かれてのフィールドワークです。東京工業大学や早稲田大学など、事前に調査していた都内の大学を訪問し、学生インタビューを行いました。東京大学で再度集合し、自由行動の後、東京駅から新幹線で帰路につきました。

初めてのFTコース「Tokyo Campus Tour」は非常にタイトなプログラムとなりましたが、生徒からは「自分が知らない世界を知ることができた」「様々なことに挑戦していこうと感じた」「自分の進路について向き合うきっかけとなった」「志を持って何かに励むことの大切さを実感した」といった声があがりました。大学生・大学院生・研究者・民間企業社員・弁護士・代議士と、多様な方々と出会いコミュニケーションできたことは、多くの生徒にとって自らの価値観を見つめ直したり将来を考えたりする契機となり、これまでオンラインでの対外交流が多かった生徒にとってかけがえのない経験となりました。東京で見たもの・得たもの・聞いたものを事後学習で生徒が記事にまとめ、新聞に仕上げる予定です。