献血セミナーを受けて、献血啓発スピーチを考えました

2022.12.2

高校3年生文系クラスの学校設定科目「国際協力」において、滋賀県赤十字血液センターの方にお越しいただき、献血の重要性や課題などの講演をしていただきました。その上で、若者の献血を促すような1分間スピーチをグループで考え、発表しました。

授業の前半は、赤十字血液センターの方に講演をしていただき、輸血によって命を助けられた方の事例や献血を促すための様々な取り組みを紹介していただきました。また、献血に関する様々なデータを示された上で、少子高齢化や献血離れに伴なう若者の献血が年々減少していることに触れ、将来的に血液の確保が難しくなることを説明していただきました。

後半は講演の内容を踏まえて、若者の献血を促すための1分間スピーチをグループで考え発表しました。どのグループも創意工夫がなされたスピーチの内容で、心が動かされるものもあれば、献血のメリットやデメリットが踏まえられたものなど、様々でした。

「国際協力」では、世界における多くの課題を学習し、それらの課題に対し「あなたは何ができるのか」を常に問い続けてきました。自分一人の力ではどうしようもなさそうな課題に対しても、生徒たちは解決に向かう前向きな気持ちをたくさん表明してくれました。

そんな中で、生徒たちにとって献血とは、より具体的な行動であり「誰にでもできる社会貢献活動」となりうるものです。前向きに献血を検討してくれる生徒が多数いる一方で、やはり怖いといった感情を素直に示してくれる生徒もたくさん見られました。

この学びを踏まえて、社会貢献や国際協力とは、一体何なのか、自分に何ができるのかを考えてくれると嬉しいと思います。
今回の活動にご協力いただいた滋賀県赤十字血液センターの皆さま、どうもありがとうございました。

【生徒の感想】
私は今後献血をする機会があったら是非やってみたいです。そう考える理由は困っている人を助けたいと思うからです。今までこんなに明確に、自分の行動で人の命を救える機会はないと思っていました。募金をしたことはあってもごく少量で、何の役に立っているのか気にもなりませんでした。しかし献血は違います。誰かはわからないけれど、自分の血で人の命を救うことができます。仮に400ml献血を行ったとしたら、800ml血が必要な人の半分を救えます。「ああ、自分も人の役に立てたんだな」と感じることができると思います。お金や物は作ればいくらでもあるけれど、血を分け与えるということは人と人との繋がりを深く感じるし、人間であり命があるからできることです。だからこそ献血する機会があれば逃してはいけないと感じます。また、献血は無料かつ自分の血液検査もすることができるので病気の早期発見にもなるので直接的にも自分のためになります。自分も他の人も幸せにする献血は最高です。京都駅前などでやっているのを見かけるので是非やりたいと思います。

献血は気軽に社会貢献することが出来るいいものであるということは分かっているし、自分が献血をすることによって誰かを助けられるということも分かっている。献血は素晴らしいものだと分かっているし、やった方がいいと思っているけど、針を刺す時と抜く時の痛みや、針が長時間腕に刺さっていること、長時間その場でじっとしていなければならないことを考えると、どうしても怖いという感情が先にやってくる。怖いという感情を払拭出来ない限り献血は一生出来ないと思う。怖いという感情を払拭するためには実際に献血した人の話をきいて、不安を軽減させればいいと思う。でも、それ以上に怖いという感情を払拭する方法は実際に献血を行ってみることだと思う。(後略)