中3 保健体育の授業で清水美春さんにご講演いただきました
2022.12.2
11月21日(月)に中学3年生保健体育の授業で清水美春さんにご講演いただきました。
清水さんは滋賀県生まれで、滋賀県の公立高校教諭、青年海外協力隊や県教育委員会で勤務され、JICA協力隊でケニアの地方病院でHIV/AIDS対策に2年間従事し、現地40校2,000名以上の生徒たちにエイズ予防講座をされています。滋賀県発、びわコンドームを作り、全国の中学高校へ「びわこんどーむ」を届けるプロジェクトを立ち上げられました。先日、配布目標の1万個を全国の中高生に届けられ、マスメディアでも話題となりました。『#習うより触って慣れようコンドーム』をモットーに活動されています。
講演では、清水さんが経験されたケニアでのことをたくさん聞く事ができました。そして、性感染症の感染の広がりを「水交換」というゲームで実践しました。各クラスの代表4名が水の入っているコップを持ってステージに出て、いろんな人と水の交換をしました。透明の液を交換することで、誰がウイルスの入った水を持っているか分からないところが性感染症の広がりと同じであることを学べるとても良い実践でした。ゲームの最後に清水さんが魔法の液をそれぞれのコップに入れて「ピンクに染まった人は性感染した人です!」と伝えると、ピンクになった生徒は大騒ぎでした!!
最後に、コンドームの付け方の実践をしました。2人1組になり、勝った人はチョキの手を作り、負けた人はビワコンドームを開封してチョキの手に装着しました。初めてコンドームを触る人が多く、匂いや感触に戸惑いながら実践していました。
事後のアンケートでは、実際にコンドームを触ったのは初めてだったと回答した人は84%いました。そして、恥ずかしそうにしている人も多くいましたが、コンドームの装着法を学習することを肯定的に捉えている人は79%、ビワコンドームを配布されたことを肯定的に捉えている人は73%いました。中学校3年生の多感な時期にこのような授業をすることに少し心配や不安はありましたが、みんな自分ごととして考えてくれました。
そして、清水美春さんが配られている「ビワコンドーム」は立命館守山中学校がラストだったそうです。パッケージも可愛く、親しみやすいデザインがとても素敵です。コンドームは避妊具だけでなく、性感染症予防に大切であり、自分を守る大切な道具であることを生徒に伝えられました。