高校 サイエンス 校外研修「鳥の食性と生態系」を実施しました

2023.2.24

2月8日と17日の2日間に渡り、大阪市立自然史博物館にてSSH校外研修「鳥の食性と生態系」を実施しました。本研修では、哺乳動物の骨格と果実と鳥の食性の関係について学びました。

研修1日目はまず様々な果実とその散布方法について教えていただきました。その中で、果実を主食とする鳥類によって、種子が散布される重要性について学習しました。その後、自然史博物館に隣接する長居植物園にて、実際に果実と様々な鳥の観察を行いました。身近に飛んでいる鳥でも、普段意識して観察することはほとんどないため、生徒の皆さんも「すごい」と驚いてばかりでした。午後は哺乳動物の骨格標本作りを体験しました。本物の骨に触れること自体が初めてだったので、感動の連続でした。骨を洗う作業からスタートし、実際に骨格がどのようになっているか、頭を悩ませながら考えていました。学習を通して、哺乳動物の骨格の類似点や相違点にも目を向けることができていました。

2日目は、1日目の講義を受けて実際に果実を持ち寄り、その果実がどの植物のものであるか同定するために果実図鑑を作りました。身の周りにある果実も、種子を観察すると数や形も様々で、その果実ごとに異なった生存戦略をとっていることが分かりました。午後は、こちらも実際に持ち寄った鳥類の糞を分析し、どんな果実を食べているか調査しました。鳥がどのように果実を消化し、糞として排出しているか体験することができ、鳥の食性と生態系について深く学びことができました。その後、実際に剥製や骨格標本を製作している研究室を見学させていただき、生徒からも学校の授業では見ることのできない貴重な様子を見学することができたと感想をもらいました。

2日間の研修を通して、元々鳥類や動物の骨格に興味があった生徒はさらに興味を深め、そうではない生徒も知見を拡げることができました。