高2FT 第1回滋賀医科大学医療基礎セミナーが開かれました

2023.8.1

 7月25日(火)、今年度初めての「医療基礎セミナー」が滋賀医科大学で開かれました。高校2年FTコースの生徒が参加し、医科大学の学びに触れました。

 午前は伊藤靖先生から「パンデミックを考える」、午後は縣保年先生から「免疫細胞が病原体を認識するしくみ」をテーマに講義をしていただきました。
 伊藤先生は、「ウイルスと細菌の違いは何か」という問いに始まり、コロナウイルスやSARS、鳥インフルエンザなどのパンデミックの歴史を交えつつ、そのメカニズムやワクチン研究の現状について詳細に講義してくださいました。講座の後半では顕微鏡実習室でバーチャルスライドを使用した実習もさせていただきました。
 昼食をはさんで午後からは、2018年ノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑氏の研究室に所属されていた縣先生は、本庶氏をはじめとするノーベル賞受賞者らの研究業績をたどりながら、PD-1抗体療法やT-iPS細胞最新などのがんの免疫療法について、さまざまなエピソードを交えながら解説してくださいました。いずれも普段の生活では経験できない高度な内容の講義でしたが、講義中の質疑応答でも、これまでの学びをより深めようと熱心に質問する生徒の姿が印象的でした。
 次回は8月23日に滋賀医科大学で、生命科学・解剖学の分野の講義を受講する予定です。