高2FT 理系 大阪大学基礎工学部を訪問しました

2023.9.1

 8月25日(金)に、高2FTコースの理系生徒が文理に分かれて大阪大学基礎工学部の研究室を訪問しました。
 まず初めに藤井啓祐教授から量子コンピューターについてご講義いただきました。量子コンピューターという言葉自体を初めて聞く様子の生徒もいましたが、量子とは何たるかという基礎から大変丁寧にご説明いただき、次第に理解や興味が深まっている様子でした。
 その後、根来誠准教授よるQIBQ(量子情報・量子生命研究)センターの実機に関するご説明の後、実際に研究室内を案内してくださり、実機を間近に見ながらより詳しい説明をしていただきました。
 工学に興味を持つ生徒だけでなく、多くの生徒が初めて知る量子力学の世界に魅了されている様子でした。以下、代表生徒の感想文(抜粋)です。
 私自身、「量子コンピューター」という言葉耳にしたことがなく、初めてその言葉を聞いた時は、普段私たちが使っているコンピューターとの何が違うのか想像ができないものでした。しかし実際に講義を聞くと、私たちが日頃から使っているようなコンピューターとは違い、量子力学を使ったミクロな物理の世界の法則をも考慮して計算をすることができる新しいコンピューターだということが分かりました。特に、世界最速と言われているスーパーコンピューターが解くのに1万年かかる問題が、量子コンピューターを使えばたった200秒で解いてしまうことに強い衝撃を受けました。また、医療の現場やRSA暗号など私達の身の周りの問題解決にも繋がっていることを知り、私たちの生活を変えるような力を持っていることに量子コンピューターの可能性を感じると共に、一つ使い方を間違えれば、大きな脅威にもなり得る怖さも感じました。また、普段はなかなか聞けない先生方の生活や研究の裏側などを聞いて、先生方の苦労や研究に望む姿勢や熱量の強さを感じました。
 今回の経験を通して量子コンピューターという新しい世界を知ることができました。これからも進化を続ける量子コンピューターに目を向けながら、将来自分達が世界を変えていける存在になれるように何事にも挑戦していきたいと思います。本当にありがとうございました。