高校 くじらの博物館研修を実施しました

2024.2.2

 1月24日(土)から1泊2日で和歌山県にある太地町立くじらの博物館を中心とした研修を実施し、高校3年生の希望者20名が参加しました。
 くじらの博物館では、クジラについての人類文化学を専門とする学芸員と、生物進化学を専門とする学芸員の2名の方から、博物館を案内していただきながら様々な話をしていただきました。夕食にはクジラの肉や皮を用いたコース料理がふるまわれました。クジラ料理を前にして皆一同「おぉ~」と声を上げながらまじまじとその料理の具を観察しながら、みんなで美味しくいただきました。
 2日目は早朝6:45から漁港に行きました。真冬の早朝にもかかわらず漁港は活気づいており、朝焼けとともに太地町漁港での水揚げの様子を見ながら漁協組合長の貝さんから、冬の時期の旬の魚(ブリやサバ)であることや、目の前にある魚たちが大阪・京都方面まで出荷されていくなど販路について説明していただきました。参加生徒たちの目の前で、1m近くあるブリや、今が旬のマサバ、その他アジやイカ、タイやカレイなど何種類もの水産物が水揚げされていました。早朝の水揚げ観察後に朝食を済ませ、博物館にて改めて貝さんからお話をいただきました。太地町での漁業の一年間、そしてクジラ漁の方法や調査捕鯨から商業捕鯨への移行、さまざまな団体との関わりについて講義を聞きました。クジラ肉を使ったお昼のスタミナ丼はとても美味しくほとんどの生徒が完食していました。
 この度の研修に参加した生徒たちは、とても濃密で有意義な時間を過ごしました。4月から大学生になる生徒たちの今後の活動の糧になればいいなと思います。