高3GLコース 東京研修の報告

2024.5.8

 高校3年生GLコース対象に実施された東京研修(6組、8組は4月23日~25日、7組は4月24日〜26日)を無事終了し、有意義な研修となりました。

■ 1日目
・文系(6組、7組):立命館大学東京キャンパスへ
・理系(8組):高エネルギー加速器研究機構と筑波宇宙センターへ
 文系コース6組は午前中に、「ビーラインドプロジェクト」の指導の元、課題解決にゲームを使って行うというコンセプトの新しいボードゲームの作成を行いました。短い時間でしたが、様々なコンセプトのゲームを生徒たちは考えつき、楽しみながらも深い学びとなりました。午後は「パシフィコエナジー」のアドバイスをうけながら、再生可能エネルギーを開発する自分たちが太陽光発電を導入する側や導入される側などさまざまな立場について、それぞれメリット・デメリットを話し合う研修を行いました。立場を変えることで自分たちだけでは気づかない視点をもてたり、今まで気にすることもなかった問題に気づいたりするなど、生徒たちにとって大きな学びになりました。企業側からも「高校生でこれだけの発表ができるのはすごい」という言葉をいただきました。
 7組は「ビーラインドプロジェクト」の後、「フリー・ザ・チルドレン・ジャパン」による国際支援について考えるワークショップを行いました。ワークショップの中では支援を行う上で大切なことは“相互のコミュニケーション”であり、最終的に相手が自分の力で出来るようになることを目的とした持続可能な支援のかたちが世界の貧困を解決するために必要であることを学びました。
 理系コースは、広大な敷地を利用した加速器を使って、光速近くまで加速した電子と陽電子を衝突させてできる様々な素粒子の種類やエネルギーを測定できるBファクトリー実験施設での研修を行いました。宇宙の始まりビックバンからどのように物質が生まれたのか、その物理学理論を実際に実験によって検証する最先端の研究の一端に触れることができました。また、筑波宇宙センターでは様々な人工衛星の試験モデルや宇宙実験棟「きぼう」の実物大モデルなどの展示があり、本物の宇宙開発に触れることができました。

■ 2日目:自主研修フィールドワーク
 昨年度末から準備してきた自主研修計画に基づいた終日の個人研修を行いました。3年生で取り組む課題研究テーマを深めるために大学・JAXAなどの研究機関やJICA地球ひろば・日本科学未来館などの公的機関、特定の分野に造詣の深い個人・NPO法人などへ事前にアポイントメントを取ってのインタビューや体験的な取り組みを行いました。生徒たちは東京の公共交通機関の複雑さに戸惑いながらも、充実感あふれる面持ちで研修から帰り、夕食後は黙々と報告書を作成していました。

■ 3日目:スモールワールズ東京でのキャリア教育
 スモールワールズは全天候型ミニチュアテーマパークで、ここで最後の研修「自分の強みを活かす仕事について考える」ワークショップを行いました。そして、2日目に取り組んだ個人研修内容をグループ内で順番に発表しあって成果を交流し、お互いに刺激を受け合いました。