高3サイエンスAP「生命科学部レクチャー」を受講
2024.6.26
6月20日(木)、高校3年GLsコースのAP(Advanced Placement)Iの授業として、BKCのコラーニングハウスⅡの教室にて、生命科学部の冨樫祐一先生より「立命館大学の生命科学部についての紹介」と「コンピュータを使った生命科学」についてのレクチャーを受けました。その後、生物工学科の石水毅先生と応用化学科の高木一好先生も参加し、「事前に提出された生徒からの質問」に対して回答をいただきました。
冨樫先生のレクチャーでは、先生自身のシミュレーションを用いた生命科学の研究について紹介されました。シミュレーションとは、現実の状況や現象をコンピュータ上で再現し、その挙動を観察・分析する手法です。具体的な事象やシステムの振る舞いを数値やグラフで表現し、未来の予測や問題解決に役立ちます。例えば、天気予報に使われる台風の進路予想などがシミュレーションの一例です。
冨樫先生は、ミクロ世界のタンパク質などの生体高分子の動きと宇宙の銀河の動きが、多数の粒子に働く引力と多数の星に働く重力が作用している点で類似しており、同様の運動方程式を用いてシミュレーションモデルを作成できることを教えてくださいました。生徒たちは、微細な世界と宇宙にある現象が同じようなモデルで説明できることを知り、とても興味深く話を聞いていました。
「事前に提出された生徒からの質問」に対しては、それぞれの先生方から専門の立場で大学での学びについての回答をいただきました。その中で、「高校の学習を大学の学びや研究につなげるためには、進路選択に関係する教科・科目だけでなく、国語、社会、数学、理科、英語などすべての教科について、教科書の学習内容をしっかりと身につけてほしい。」とのアドバイスをいただきました。また、学部・学科選びについては、「自分が頑張れる(好きな)分野を選んでほしい。そうすれば、課題や問題が生じたときにも、解決するために積極的に努力することができる。」と話されました。
これからの進路選択を考える高校生にとって、有意義な内容の会となりました。