高1 GLウェルカムパーティーを開催しました

2025.1.16

それは、遅れて訪れた冬の到来のようでした。実際、その日から守山市にも雪が降り始めたのです。暖冬で終わるかもしれないと思っていた矢先、ポーランドの生徒たちはやってきました。ポーランドという国名から、厳しい冬を想像される方もいるかもしれません。

そんな彼らを迎えるため、生徒たちは年末から「ウェルカムパーティー」を企画していました。言葉の壁を越えて、どのように相手を歓迎できるか。ドッジボールや鬼ごっこを思いつく生徒もいましたが、高校生らしく一工夫を凝らしたい――という思いから、年をまたいでアイデアを練ってきました。

7組:フルーツバスケットで自己紹介
7組のウェルカムパーティーは、車座になってのフルーツバスケットでした。司会進行を務める4人は、英語の原稿を準備して、英語でルール説明や指示を行います。負けてしまった人は、皆の前で自己紹介をするというルールに、生徒たちも「ちょっと恥ずかしい」と言いながら、笑顔で楽しんでいました。

8組:ジェスチャーゲームで盛り上がり
一方、8組ではジェスチャーゲームを行いました。英語と日本語で書かれたお題を二人一組で表現し、当て合うというものです。お題が「寿司」や「雪だるま」など簡単な内容のときには大いに盛り上がり、「富士山」や「伊勢神宮」といった少し難しいお題が出ると、ポーランドの生徒たちも真剣に考え込み、身振り手振りを使って何とか伝えようとする姿が印象的でした。

異文化理解を深めた楽しいひととき
ゲームの途中で気づいたのは、文化の違いから生まれる面白さでした。たとえば「臥薪嘗胆」というお題が出ると、ポーランドの生徒たちは首をかしげるばかり。日本の生徒が懸命におにぎりの形を真似して説明しようとしましたが、やはり伝わらず。最終的には写真を見せて「これか!」と理解し、教室中が笑いに包まれました。

両クラスとも異なるアプローチでおもてなしを形にし、ポーランドからの生徒たちも次第にリラックスして笑顔が増えていきました。ゲームの後には互いの名前を交換したり、写真を撮り合ったりする姿も見られ、まるで長く交流していた仲間のような雰囲気が漂っていました。

冬の寒さが育む温かさ
よく「寒い地域ほど部屋は暖かい」といわれますが、今回のウェルカムパーティーも心に温かい灯がともるようなひとときでした。担任の田中海登先生は、しんしんと降り積もる雪を背に、静かにつぶやきました。

“The cold brings warmth to people’s hearts, and distance brings people closer together.”
(寒いことが、人の気持ちを温めるんだ。離れていることが、人と人を近づけるんだ。)

留学生たちは、その言葉を聞いてしばし黙り込み、そしてニコッと笑いました。彼らはきっと、このクラスでうまくやっていけることでしょう。そんな予感を抱かせる、温かい交流の一日となりました。