演劇同好会が「教育×演劇 with 近藤芳正」ワークショップに参加しました
2025.8.22
8月6日(水)~8日(金)、本校演劇同好会の生徒が「教育×演劇 with 近藤芳正」ワークショップに参加しました。
本プログラムは、俳優・近藤芳正氏と立命館小学校教諭・吉永かおり氏の主導のもと、演劇的手法を教育に生かす可能性を実践的・協働的に探るプロジェクトです。教員・俳優・学生など多様な参加者が一堂に会し、演劇と学びの接点を深めました。
1日目:演技法「べラ・レーヌ・システム」講習
近藤氏のレクチャーを受けながら、実演を通して演技法を体験。「心の中の台詞(インナーボイス)」を意識するワークや、共演者・時間・記憶を捉えた対話演技のワークに取り組み、生徒にとって刺激的な学びの時間となりました。
2日目:朗読劇の創作に挑戦
多様な演劇ワークの後、やなせたかし『おとうとものがたり』に収録された詩を素材に、グループごとに朗読劇を創作。若くして戦地で亡くなった弟・ちひろを想う兄・たかしの詩の世界をどう読み解き、舞台化するかを議論し、教員や俳優らと混成のチームで表現を練りました。
3日目:成果発表公演
各グループの朗読劇を統合し、2チームで『おとうとものがたり』の舞台作品として発表。最後までアイデアを磨き上げ、登場人物や世界観に真摯に向き合った発表となりました。振り返りでは、当初の緊張が和らぎ、自分の気づきや手応えを言葉にする姿が見られました。
今回の経験を通して、生徒たちは「ことばを可視化する」「他者と創る」演劇の力に触れ、表現力・協働力・解釈力を高めました。今後の同好会活動でも、今回培った手法と姿勢を生かしていきます。
※本ワークショップは、立命館学園グラスルーツ助成制度の支援により実施しました。関係各位のご支援に感謝申し上げます。