いささか古めかしい言葉が並んでおり読むのも一苦労です。それもそのはず、この教育目的・教育目標は今から100年以上前の1917年(大正6年)「立命館中学※の過去現在及将来」として掲げられたものです。私たちは今その頃の未来に立っています。「原点」は色あせることなく、むしろ今だからこそ、そしてこれからもずっと「私たちの道しるべ」です。

※現 立命館高等学校

建学の精神freedom & innovation

自由と清新

今ここにないものに価値がある。今までにない新しいものを生み出す。建学の精神「自由と清新」は立命館学園の「進歩主義」ともいえる考え方を端的に示した言葉です。

未来を信じ
未来に生きる

人は時代と共に生きています。その時代が求める知とは何か。常にアンテナを張りそれに応じて若い世代に教育を与えなければならないと考えています。「縄文」と「弥生」では身につけるべきスキルが違います。教育も固定的な内容や方法にこだわらず新しいツールやメソッドをどんどん試すべきです。

グローバル化が加速し、人生は百年時代を迎えようとしています。Society5.0(超スマート社会)をめざす第4次産業革命、IoTやAI、ビッグデータなど新たな社会的イノベーションも次々に誕生しています。さらに新型コロナウイルスのパンデミックというインパクトが加わり、私たちの予測をはるかに越えるスピードで世界は変化を続けています。一方、気候変動など脱炭素社会の構築は待ったなしともいわれています。みなさんの未来にはどのような地平が広がっているのでしょうか。

変わる学校
変わらぬ思い

コロナ禍で日本の教育も一気にアップデートされ、オンライン学習やタブレット端末の利活用が広がっています。テクノロジーの進歩に合わせて、学校教育も大きく変化させる必要があります。
しかし、社会がどれだけ変化しても決して変えてはいけない部分も学校教育にはあると考えています。

その名は立命館

「立命」というのは中国の古典「孟子」の盡心章(じんしんしょう)の一節にある「殀寿(ようじゅ)貳(たが)わず、身を修めて以て之れを俟(ま)つは、命を立つる所以(ゆえん)なり」から採ったものです。生きている間はわが身の修養(勉強)に努めて天命を待つのが人間の本分を全うすることなのであるという考えです。
すなわち「立命館」は自分の人生(命)を引き受け、挑戦するマインドセットや人生のモチベーションを創る場ということを意味しています。

今ここにないミライを創るためには、人類が連綿と積み重ねてきた歴史すなわち過去にこそ重要なヒントがあるのだということをその名に刻んでいるのです。ここに私たちの教育という営みに対する明確な原点があります。この原点があるからこそ自由自在に軽やかにチャレンジするリツモリがあると考えています。

原点とシームレスに

最も新しく、最も「自由と清新」でありたい。立命館守山中学校・高等学校は、学園150年の歴史の中で「最も新しいリツメイカン」として2006年(平成18年)に誕生しました。建学の精神の通り、「自由と清新」(Freedom and Innovation)であり続けます。