高等学校生徒会長挨拶

立命館守山
高等学校

生徒会長 細岡 大起
HOSOOKA Hiroki

私はかつて、学校が怖かった。
校門や教室の前では手が震えて足がすくみ、笑顔で教室に入ることなど忘れてしまっていたような、いわゆる「不登校」と呼ばれる生徒でした。
病気を患って学校に行けない。どこにも居場所はなく、ただただ孤独。
これを読む貴方も、もしかすると私のように息苦しさを感じ、学校が怖い、行きたくないと苦しむ一人かもしれません。
はたまた、学校生活を謳歌し、もっと楽しい毎日を、と望んでいる一人かもしれません。

2026年度、高校生徒会は「真の民主主義」と「最大多様の最大幸福」を掲げます。
真の民主主義とは、一人一人ががお互いの想いを対話し、互いの自由を尊重することです。たった一人であっても侵害された自由があれば、認め合うために一人の人間として向き合い、語り合う。たとえ99人が賛成しても、残りの1人が息苦しさを感じているのなら、その1人を無視する集団に民主主義は存在しません。
学校が好きな人も、なんとなく来ている人も、怖いと感じる人も。教員も、保護者も。
全ての多様な人が等しく尊重され、お互いにとっての最大の幸福を得る。そんな学校こそが、真に民主主義的であり、真に自由な場所だと言えるはずです。
立命館守山は今、ルールメイキング活動や組織の見直しなど、目に見える変化が多く起きています。しかし、その裏にある「想い」よりも、制度の変化が先んじて伝わってしまっていることも少なくありません。
私たちが進める改革は、誰かを取り残すためのものではなく、より多くの人の自由を守るためのものです。
私たちは今、大きな転換点に立っています。ルールを変えること、組織を作り直すこと。それらはすべて、手段に過ぎません。その先の目的は、「立守は自分の居場所なんだ」と心から思える、圧倒的な安心感を伴う本当の自由を確立することです。
今、全く学校が怖くないかと言われれば、そんなことはありません。
ただ、その経験から得た想いを糧に、同じ苦しさを生まないために活動すること。それが私の自由であり、幸福であると、今は胸を張って言えます。
もちろん、理想を語るだけでは不十分です。綺麗事だけでは救えない現実があることも、私は身をもって知っています。だからこそ、私たちは泥臭く対話をし続けます。意見が対立した時、誰かが息苦しさを感じた時、効率や多数決に逃げるのではなく、一度立ち止まって「その一人の声」を聞く。その積み重ねこそが、真の民主主義を育むと信じているからです。
一人ひとりが声を上げ、全員が自分にとって一番の学校にするために活動し続ける。
この経験が未来の学校を、そして未来の社会をより良くすると信じて、立命館守山は今日も歩み続けます。

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