高校 Global Leadership Program「ポーランド・ドイツピーススタディ」【前半】

2019.7.29

 7月25日から8月1日の8日間、4名の本校高校生がGlobal Leadership Programに参加しポーランドとドイツを訪れています。このプログラムは「平和と民主主義」の理念を体感的に学び取り、立命館学園の社会的な責務を果たすグローバルリーダーとなる資質を養うことを目的としています。特に今回のピーススタディプログラムでは、ホロコーストが戦争の悲惨さだけでなく、共生のあり方・人種問題・社会システムの問題など、現代につながる諸問題を提起していることを理解し、「人間とは」を自らに問い直し、社会のあり方を考えます。
 前半はポーランドのワルシャワ、クラクフを訪問しました。ワルシャワでは旧市街と新市街散策、キュリー夫人博物館見学、ワルシャワ蜂起博物館見学をし、戦争やポーランドの歴史を学ぶ中で、多くの生徒が夜の振り返りでワルシャワ蜂起博物館に行った感想を語っていました。
 クラクフでは街を散策後、サンスター日本語学校の方々との交流、そしてホームステイを実施しました。事前学習でも学習したシンドラー工場跡地、ユダヤ人が第ニ次大戦時に強制的に住まわされたゲットー跡地、今は博物館となっているユダヤ人教会であるシナゴーグ、そして第二次大戦の前までユダヤ人が多く住んでいたユダヤ人街を訪れ、なぜユダヤ人が戦前クラクフに多く住み、どのような暮らしをし、どのような経緯でゲットーへと送り込まれたのか、そして現状はどうなっているのか、街を歩きながら学びました。サンスター日本語学校では、お互いのプレゼンテーションのあと、アクティビティで場が和み、その後、旧市街散策、みんなで夕食をとりました。去年本校に来てくれた生徒や、9月から訪日予定の生徒も参加し、1ヶ月半後を楽しみにしているとのことでした。
 そしてポーランド最終日は本研修のメインであるアウシュヴィッツ・ビルケナウ収容所を訪れました。前日にガイドさんより、収容所は観光地ではなく、平和について考え、犠牲者を弔う場所である、という言葉を頂いていたので、生徒4人も彼らなりの心構えで見学を行いました。彼らが何を見て、何を聞き、どう感じたか、そしてこの経験をどう今後に生かすのか、について2月に予定されているScience & Academic Presentationで発表予定です。