高校FTコース FTNY朝日新聞 稲田国際報道部長 講演
2020.9.18
9月16日(水)FTNY第4回朝日新聞連携講座を行いました。今回はZoomを使っての遠隔講義でした。朝日新聞東京本社 稲田信司国際報道部長に、ニューヨーク研修へ向けて、アメリカ大統領選挙の見方を中心にお話しいただきました。
冒頭、2001年9月12日朝刊が映されました。その日の自分を語ること頃から始まり、アメリカ大統領選挙については、かなりハイレベルな講義でした。Black Lives Matterから新型コロナウィルス感染拡大に伴いリモートワークできる人はどういう人たちかといった分析など、現在のアメリカをかなり詳細に解説していただきました。
印象的だった言葉は「分断」、ニューヨーク研修は高い倫理観と国際感覚を身に着けることを柱に据えてすすめているのですが、学びを続けている中で生徒たちは「差別」「格差」「貧困」というキーワードを獲得しています。「分断」は、さらなるキーワードをもらったように思っています。
その後、イギリスのEU離脱に見られた状況を、マトリックスでわかりやすく整理して、大統領選挙や日本の政治の動きにあてはめる見方を話されました。最後には「しっかり足元を見てほしい。ちょっと前の言葉「グローカル」のように、そういうことを大切にしてほしい。そして多様な考えへの共感や、批判力のためにも新聞を読もう」というメッセージで講演を終えました。
その後、30分以上に及ぶ質疑を行い、最後にこの講座をコーディネイトしてくれている朝日新聞の外園主査から全体をまとめていただきました。
「グローバルの最前線、国際報道の最前線にいる稲田さんが、グローバルにもいろいろあって足元を大切にといった意味をみんなに考えてほしい」これが今日のまとめとなりました。しかしこれで終わらず、その後さらに30分程度外園主査を囲み、今日の話だけではなく、進路についてなど生徒は質問していました。
この取り組みは日本初のデジタル新聞を教材の一つとして進めているNIE実践の一つです。新型コロナウィルス感染拡大の見通しが厳しい状況ですが、FTNYの学びは深まってきています。