中高 インドとの国際協働壁画が完成しました

2021.3.25

 中学・高校美術部は今年度、「平和」や「環境」「Creative Solutions in a post COVID world」など世界共通のテーマについて学び合い、世界に訴えるメッセージを込めて目に見える成果として、一枚の壁画を半分づつ描いて共創する国際協働学習を行うため、インドのThe Global Edge Schoolと交流しました。インドはずっとオンライン授業が続いており、交流はZoomで可能でしたが、いざ作品を制作するときは生徒の安全に苦労しながら共同制作することに工夫が必要だったようです。完成作品はインドの新聞にも掲載されました。
 コロナ過で国々が隔離され、学校での活動も十分に行えないままだからこそ、ICTを活用して交流したり、表現することの大切さをそれぞれ感じていました。

【 インド生徒の感想 】
・このような美しいプロジェクトで日本人の友達と協力できたことは光栄でした。私の日本人の友達は本当に親切で協力的でした。混沌とした時代に一緒に働くことは友情ということを再確認しました。
・私たちの文化を交換することは、素敵な学習方法で、私たちは距離は離れていても、心と心は一緒でした。非常に多くの労力を必要とする巨大な壁画を完成させることは、パンデミックの時代にもそれを調整するのに難しいことでしたが、素晴らしい教師と多くのスタッフの助けを借りて可能になりました。感謝します。私にとって美的記憶として今もそしてこれからも続くでしょう。ありがとうございました。
・社会の問題を目の当たりにした時のように、日本と共同交流壁画ができて周囲の見方が大きく変わりました。

【 日本生徒の感想 】
・文化交流ができて楽しかったです。コロナが世界中でおさまることを願っています。
・とても楽しかったです。もっといろいろなことを学習しようと思いました
・また、コロナによって生まれた差別や不平等さが日本だけでなく、インドでも行われている現実を知り、悲しく思いました。ですが、インドの女の子に「差別を無くすことは難しいが、私たちは今何ができるか」と聞いたとき、彼女は「ポスター等で人々に呼びかけることができる」と自分の考えを述べてくれて、その言葉がきっかけで、私も、もっと小さな子供達にSDGsなどの世界のあらゆる課題を解決する思考力をつける機会を作るべきではないかと思えました。

8月  自宅より約60名がZoomで参加し、文化紹介・自己紹介
8月15日 The Global Edge Schoolのインドの独立記念日の祭りに招待され参加、平和について生徒がスピーチしました。
9月  SDGs(持続可能な開発目標)に関する両国の状況について話し合う。
グループトークでは、グループごとにSDGs個別トピックにつき両国での達成状況やコロナ禍の課題についてインド・日本相互にプレゼンを行い、我々にできることは何なのかをディスカッションしました。
10月 「Creative Solutions in a post COVID world」壁画のデザインとメッセージを議論。
   デザインとテーマ決定
11月  日本側壁画制作
12月  インドに送付
1・2月 インド側壁画制作 完成
3月  日本に完成した作品が返ってくる