高校日本文化研究部 Ikenobo花の甲子園2021 リモート地区大会に出場しました

2021.8.26

 8月23日、本校の日本文化研究部が「Ikenobo 花の甲子園」に出場しました。この大会は、池坊いけばなを学ぶ高校生3名が1チームとなり、制作した作品を公開するコンクールです。今年度は新型コロナウィルス感染拡大防止のため、各校が動画と写真を送るかたちで参加するリモート地区大会となりました。
 花ばさみをバトンとし、リレー形式で、3名で1作品を制限時間内に制作します。作品は自分たちで選んだ1種類の自由花材と大会が指定した花材を使って制作します。この日に向けて、華道の村松先生にご指導いただきながらお稽古を重ねてきました。ビデオカメラを前に3名は初め緊張した面持ちでしたが、協力しながら30分という制限時間内で作品を制作しました。
 3名が選んだ自由花材は学校の中庭に育っている「コブシ」。その色、形、可愛らしさ、そして力強さに感動し選んだとのこと。出場者の一人である2年生の髙田さんは「コブシは私たちがコロナ禍という厳しい環境で生きているのと同様に、厳しい暑さや寒さに耐えて今という瞬間を生きている。そして、たった一つの実から次々に実を連ならせ成長していく。今、私たちの世界はコロナ禍という厳しい冬の中にあるが、厳しい状況を耐え抜いたコブシが次々と実を連ならせるように私たちも前に進み、成長していきたいという思いを持って、心をこめて3人で生けました」と話してくれました。
 完成した作品からは、彼らの強いメッセージを感じ取ることができました。これからも、心に響く作品をつくりだしてくれることを期待しています。