高校FT 第4回朝日新聞連携講座「アフガニスタン情勢を考える」

2021.12.6

 11月19日(水)高校FTコースの1・2年生を対象に、第4回朝日新聞連携講座が行われました。前回に引き続き「ニューヨーク同時多発テロ」について学びながら「平和」について考えるシリーズ、第2弾。今回はアフガニスタン情勢の記事を書かれている朝日新聞大阪本社編集局長補佐の石合力様にご講演をいただきました。貴重な機会ということで今回から高校1年も一緒に参加しました。
 冒頭に、現在のアメリカ軍撤退に伴うアフガニスタン情勢、難民のことなど、ご自身の取材経験を踏まえた語りから講演会が始まりました。ビンラディン、フセインといった生徒の皆さんも知っている重要人物にもしっかり触れて、話していただきました。
「タリバンを支援していたのはもともとはアメリカ」という生徒たちの感想にもありましたが、この言葉は心に刺さったようです。また、事前に生徒から寄せられた質問の中に、「武力行使とテロの違いを自分の言葉で表現しなさい」といった大人も悩む問題についても、丁寧に説明していただきました。
 特に印象深かった「物事を見ているとき、実はアメリカというフィルターを通って見ているときがあることを自覚したほうがいい」という言葉をはじめ、多くの言葉を残していただき、最高の授業となりました。

<生徒の感想>
・知らない出来事や衝撃的な出来事を多く知ることができました。例えば911の容疑者であるウサマ・ビン・ラディンは実は昔はアメリカがかつて支援していた人だった。これは衝撃的でした。ではなぜアメリカを恨むようになったのかなどといった疑問もこの講座で解決してくれました!そして実際に中東に行って経験した話もとてもタメになる話でした。

・講演をしていただきありがとうございました。私の人生において今回の講演会は、国際問題を考える時だけでなく、グローバル化した世の中を生きるために大変有意義なものになると確信しました。実際に現地に足を運んだり、本を読んだり、インタビューしたりしてきた石合先生だから、もつことができた考え方や物事の捉え方などがすごく新鮮で面白かったです。そして、私も今の状態に決して満足せず、無知の知ということを意識しながら日々生きていきたいと思いました。また、自分も含めて、中東とアメリカの過去から現在までの関係性などを知らないままにアフガンのニュースを色眼鏡を通して見ていた私がバカらしく思えるほど、考える視野が広がったと感じました。この感動を自分だけで味わうのは惜しいので、自分の身の回りの人に今日学んだことを知ってもらいたいと思います。
もっともっと知りたくなる講演をしてくださり、本当にありがとうございました。