高校2年FTコース生対象の第2回朝日新聞連携講座が行われました
2022.7.29
7月28日(木)、高校2年FTコース生対象の第2回朝日新聞連携講座が行われました。
第1回講座では、社会との関係性を見直していくために新聞とどのように付きあっていけばよいかを中心に授業が展開されました。
今回の講座では、まず初めに自分たちが最近気になるニュースを共有しました。クラスメイトがスクラップしたニュースについてお互いに「どうして?」ということを交流させました。これは「自己言及と他者理解」の国際交流の土台のトレーニングとして行いました。
そして本題の「ニューヨーク同時多発テロ」をテーマとして学習が始まりました。その日のテレビのニュースを振り返るところから授業は始まり、概要をおさえて、朝日新聞大阪本社代表室、外園周二主査のお話に入りました。
「世界がひっくり返るんじゃないか」
「この日を境に世界が変わった」
新聞社では、ニューヨーク同時多発テロが起こった日本時間の午後10時頃は、当然翌日12日の朝刊の編集していました。その日の国際面を編集していたのが外園主査です。その生々しいお話は非常に興味深いものでした。不安や葛藤を抱きながら記事を書いていた様子や、緊迫した編集局の状態を、臨場感たっぷりに語っていただきました。生徒たちもどんどん前のめりになっていったのがよくわかりました。
講座の後半は全員でニューヨーク研修に向けて、自分自身で問いを立てる練習を行いました。ニューヨークに行って何が知りたいのか。何のためにニューヨークに行くのか。グループワークで苦戦しながらたくさん考えました。
最後に外園主査より、「問いやテーマは自分自身の問題意識から始まる。こんなことを知りたい、こんなことを誰かと一緒に考えたい。それを現場に行く前にたくさん調べてシミュレーションして準備することが一番大事。でもどんなに準備していても現場ではシミュレーション通りにいかないことばかり。行った先で、現場で、どんどん自分の考えを『深堀り』し、それでも想定外であったことをニュースとして伝えてほしい。想定外のことこそニュースなのですよ。」というお言葉をいただき、全員でニューヨーク研修へ臨む決意を新たにすることができました。