高校 GLオリエンテーションを行いました

2023.4.27

 4月14日(金)・15日(土)の2日間、立命館大学大阪いばらきキャンパス(OIC)にて、GLコース高校1年生のオリエンテーションを行いました。
 1日目は、高校2年生のファシリテーションにより、ワードウルフや脱出ゲームといった活動に取り組み、入学間もない1年生の緊張がほぐれていく様子が伝わってきました。2年生の体験を聴き、今後の目標を立てる1年生の真剣な表情も印象的でした。
 2日目は、高校3年生・GLコース卒業生がファシリテーターを務めてくれ、立命館大学グローバル教養学部(GLA)の学生も参加をしてくれました。前半は、リズムゲームで大いに盛り上がり、後半は、グループで身の回りのズレや違和感から考える社会構想を練り上げて発表しました。1日目とは違い、少し遠い未来や多様な経験について先輩から聞いた1年生の中には、まだイメージが浮かばず戸惑いや困惑を感じた人も少なくなかったはずです。他者との交流を通じ、新たな自分に出会う機会となったのではないでしょうか。

《生徒の感想をいくつか紹介します》
○一日目で特に印象に残ったのは無言で行うカードゲームでした。私自身は他のテーブルに行くことは無く、新たにテーブルに来た人にルールを教えることが多かったです。その時私は自分自身のカードを相手に見せて実践する事でその人にルールを教えました。このカードゲームで私は言語の通じないような留学生や外国人が異文化に困っていたりした時にすべき行動と自分だけが違う文化やルールを持っているときに感じる孤独感を理解しました。

○先輩たちが用意してくださった沢山のゲームのおかげで、クラスメイトや先輩たちとコミュニケーションをとることができ、友達を作れたのでとても良かったと感じました。特に謎解きではみんなでアイデアを出し合い徐々に問題の正解に近づいていくことの楽しさを知れ、さらに問題が解けた時に仲間と褒め合うことで幸福感をたくさん得られることができるんだなということを学べました。

○特に印象に残っていることは、周りとのズレを考えて、理想の社会を想像した時間です。グループメンバーの意見に共感することも多く、普段過ごしている中で周りとのズレを感じることが結構あることに驚きを感じました。そのあとに行った理想の社会を考えることが困難でした。私は「他人の自由を奪わない社会」と言いたかったですが、それぞれの自由を守ることは不可能に近いです。だからほかの言い方を必死に考えて「一人ひとりが社会の一員と自覚する社会」にたどり着き、理想の社会を考えることが出来ました。その中で「比べる社会」という意見に興味を持ちました。「他人と比べるな」とはよく聞きますが、あえて比べることは初めて聞きました。他人より劣っているところだけじゃなく、優れているところも比べることで自分の自信へと繋がると考えました。大事なことは比べた後の行動だと気づくことが出来ました。