高2GL 校外学習を実施しました

2024.5.15

 4月26日(金)、高校2年生GLコースでは、校外学習として「世界遺産研修」を実施しました。
 “究極にローカルであるものこそ、グローバルに発信できる”という理念のもと、関西圏の世界遺産を訪れ、「世界遺産条約に示される〈顕著な普遍的価値〉とは何か?」という問いに迫りました。
 生徒たちは、以下の5つの世界遺産から、具体的な訪問先を決め、行程や現地での研修内容に関して事前に計画を立てて臨みました。
 ①古都京都の文化財(京都・滋賀)
 ②古都奈良の文化財(奈良)
 ③法隆寺地域の仏教建造物群(奈良)
 ④百舌鳥・古市古墳群(大阪)
 ⑤姫路城(兵庫)
 実習後には、現地での学びを踏まえ、撮影した写真などを用いながら、webページを作成する課題に取り組みました。その記事の一部を紹介します。

○清水寺を訪れたグループ
 清水寺は何年経ってもその圧倒的なクオリティーと長い歴史で人々を魅了しています。つまり世界遺産条約が示す普遍的価値というのはある範囲内の人だけではなく、さまざまな国の人々がその建造物に魅力を感じ、時代に左右されず重要とされる価値であると考えました!

○西本願寺を訪れたグループ
 今回私たちが実際に訪れて五感で感じた普遍的価値は、西本願寺の本堂の建物にあった廊下です。畳と線香と木の皮、さらにそれが染み込んでいる長年の歴史を感じました。忙しい毎日が飛んでいき、ただただ時間が止まったように感じました。決して退屈なのではなく、何かをしていたわけではないのに癒しの時間になりました。これこそが普遍的な価値ではないかな、と思います。これから時代が流れるにつれ、さらに価値は高くなっていくと思います。

○姫路城を訪れたグループ
 時代の変化に伴って周りが変わっていく今、世界遺産は時代に逆らっているようで、実はすぐ先を行こうとする私たちに何かを訴えかけている存在である。変わらないものを守り抜こうとする私たちの行いに価値があり、伝統として語り継いでいくことを世界遺産というものに託していると考える。それこそが世界遺産の普遍的価値だ。