中高サイテック部 「ピエクレックス」× 立命館守山 カンファレンス開催

2025.2.17

2025年2月12日、立命館守山中学校・高等学校と、環境に配慮した新素材「ピエクレックス」を開発するピエクレックス株式会社が共同で取り組む堆肥作りプロジェクトに関するカンファレンスが開催されました。

本カンファレンスでは、2023年よりサイテック部生物化学班の生徒が中高合同で進めている「P-FACTS(循環インフラ)」の一環として、ピエクレックス繊維の堆肥化実験の成果が発表されました。中学1年生の代表3名が、堆肥作りの過程や微生物の働きを活かした繊維分解実験について以下のような研究成果を報告しました。

  • 加水による堆肥温度の上昇と、微生物活動による体積変化の観察
  • ポリ乳酸繊維の分解メカニズムの検証
  • 繊維分解による耐久力実験
  • 堆肥を活用した植物の成長比較実験

これらの成果を通じて、持続可能な社会の実現に向けた新たな可能性が示されました。

また、カンファレンスでは、ピエクレックス株式会社と共同で開発・研究を進める企業による講演やブース展示も実施され、繊維業界が直面する環境問題や循環型社会への取り組みに関する情報が共有されました。参加者は、これらの講演を通して持続可能な未来に向けた意識をさらに高める機会となりました。

このプロジェクトを通して、生徒たちは科学的思考力や実験技術の向上のみならず、環境問題への理解を深め、自ら課題解決に取り組む意識を養う貴重な経験を積むことができました。プレゼンテーションやディスカッションを重ねる中で、自身の研究成果を明確に伝える力も大いに向上しました。

今後もサイテック部を中心に、ピエクレックス株式会社との連携をさらに強化し、本プロジェクトや今回のカンファレンスで得た課題・改善点を活かして、持続可能な社会の実現に向けた研究活動を継続していく予定です。