高3ギャップタームプログラム派遣実施

2025.2.28

2025年1月より約1ヶ月、学校法人立命館・一貫教育部主催の「立命館ギャップターム留学プログラム」で本校の高校3年生3名がアイルランド・ダブリンシティ大学(DCU)での英語プログラムに、また本校と交流を継続しているポーランド・サンスター日本語学校へ3名が「日本語教師インターンシッププログラム」に参加しました。これらは卒業を控えた3学期の時間に留学などに挑戦したい生徒たちを対象としたプログラムです。現在2名が約3ヶ月間のカナダ・ブリティッシュコロンビア大学(UBC)でのプログラムに参加しており、3月中旬の帰国を予定しています。

DCU(ダブリンシティ大学)プログラム
英語力向上を目的としたプログラムですが、授業以外の活動にも積極的に取り組みました。地元のサッカーチームに参加し、交流の輪を広げた生徒もおり、異文化の中で積極的にチャレンジする姿勢が見られました。「異なる文化の中で過ごすことで、多様な価値観を知り、これまでにはなかった視点を得ることができた」と、参加した生徒たちは語っています。

ポーランド・サンスター日本語学校「日本語教師インターンシップ」
本校と継続的に交流を行っているサンスター日本語学校での日本語教育プログラムに参加しました。実際に日本語を教える立場に立つことで、言葉を学ぶことの難しさを再認識し、学習者の視点に立つ大切さを学んだとのことです。

また、日本語教育だけでなく、日本文化の紹介や企業訪問、ホームステイを通じた異文化交流も経験しました。ウクライナから避難している子どもたちとの交流や、世界遺産であるアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所の訪問を通じて、異文化理解や平和の尊さについて深く考える機会となりました。

今後に向けて
本プログラムを通じて得た経験は、生徒たちの大学生活や将来のキャリアに大きく活かされることを期待するとともに、この学びを自身の成長にとどめず、グローバル社会に貢献できるような取り組みに発展させてほしいと願っています。
今後も本校では、国際的な視野を広げる機会を提供し、生徒たちの挑戦を支援してまいります。

【DCUプログラム参加生徒の振り返りより】
・ダブリンの街中に多くにホームレスが見られ貧困の現実を目の当たりにした。今回の研修でさらに英語のモチベーションが上がった。もっと自由に生きようと思ったし世界中の人々と仕事がしたいと思った。常に新しい環境に飛び込んだ方が良いと改めて感じた。
・英語を使う職業に就きたいと考えた。また、海外の人は案外優しい人が多かった。街中で困っている人がいれば、多くの人が駆け寄り助けていたり、お金がない人に食べ物を恵んでいたりと親切な場面を多く見かけた。

【ポーランド・サンスター日本語学校参加生徒の振り返りより】
・授業を考えてスライドや原稿を準備するのがとても大変だったが、今しかできない経験だと自分に言い聞かせ、ベストを尽くせるようにモチベーションを保った。今回の研修を通して、自分の英語力の低さを痛感したことに加えて、世界遺産や博物館で現地でしか得ることのできない知識があることを学んだ。大学では英語をたくさん勉強して、海外に赴き、より多くの知識を得たいと考えている。
・将来、教師を目指しているからこそポーランドで学んだことをこれからも大切にしていき、人と関わりながらまた新たな発見を大切にしていきたい。1番の学びは歴史から学び平和に繋げていくことである。日本だけの視点だけではなく他国から見た歴史について学ぶことができた。日本でも原爆ドームに行き、学ぶ機会があるが、平和学習の意味を改めて実感する機会になった。各国それぞれ現在も衝突などはあるが、その中でも悲惨な歴史から学ぶ意味、そして平和がどうあるべきかを考え行動することの重要さを感じた。
・日本語の授業を通してたくさんの生徒さんと出会えたこともかけがえのない思い出ですが、やはり私はホストファミリーと過ごした1日1日が一生の宝物です。歴史についてたくさん教えてもらったり、独特なポーランド料理にチャレンジしたり、もう回るところがないほど観光へ連れて行ってもらったり、本当に毎日が楽しかったです。また、中1の時に受け入れたホストシスターに会ってきたのですが、あの頃は何も英語がわからなかったのに、今ではシスターのアクセントにまで気付けるくらい英語を理解する力がつきました。さらに毎授業のあとマザーに授業でこんなことがあって、とたくさん話せた体験から、自分で言うことではありませんが、自身の英語能力の伸びに感動しました。中高6年間の締めくくりにポーランドへ行けて本当に良かったです。