中学サイテック部 野洲川河口部にて生態モニタリング調査を実施しました
2025.6.3
5月16日(金)、本校サイテック部は野洲川の河口部にて、右岸および左岸に広がるヨシ帯(ヨシの群生地)の生態モニタリング調査を実施しました。
この調査は、国土交通省および琵琶湖河川事務所が主催する官学連携プロジェクトの一環として行われており、本校サイテック部の創設以来、18年間にわたり継続されてきた伝統ある活動です。今年度は新入部員が多数加わり、過去最多となる29名の生徒が参加しました。
調査当日は、現地に到着後、国土交通省および琵琶湖河川事務所の職員の方々から安全上の注意事項等について説明を受け、活動を開始しました。生徒たちは胴長やライフジャケットを着用し、たも網を手にヨシ帯に入り、魚類や水生生物の採集に取り組みました。右岸では、コイやフナの稚魚をはじめ、さまざまな魚類やエビ、アメリカザリガニなどが確認されました。
今年度からは新たに左岸での調査も開始しました。右岸に比べてヨシの生育が少ない環境下での調査となりましたが、限られた生育地において丁寧に魚類の採集を行いました。その結果、右岸と左岸とで見られる生物の種類や数に違いが見られ、生徒たちはその要因について専門家の方々と意見を交わしながら理解を深めていました。
調査中には、生物が採集されるたびに生徒たちから歓声が上がり、楽しみながら学ぶ姿が印象的でした。
今後もサイテック部では、自然環境に親しみながら科学的な視点で調査を行う活動を継続してまいります。