中高サイテック部 「ピエクレックス」× 立命館守山 カンファレンス2026開催

2026.3.27

 2026年3月25日、環境配慮型素材「ピエクレックス」を開発する株式会社ピエクレックスと連携して取り組むプロジェクトに関するカンファレンス「PIECLEX CONFERENCE 2026」が、東京都の時事通信ビルにて開催されました。

 本カンファレンスでは、サイテック部生物化学班が中高合同で推進している循環型社会実装プロジェクト「P-FACTS(循環インフラ)」の実践報告を行いました。今年度は、昨年度の成果を踏まえた改良実験に加え、「なぜ衣類の素材によって分解の進み方に差が生まれるのか」といった新たな問いのもと、探究活動がさらに深化しました。

 中学2年生3名、1年生1名の中学生を中心とした発表では、今年度は部員の家庭にある古着を活用した、より生活に根ざした実践的な実験を報告しました。
・各家庭から持ち寄った古着(綿・ポリ乳酸・ポリエステル・ポリウレタン)の素材の違いによる分解の進み方の比較
・堆肥化前後における衣類の状態変化(形状・質感など)の観察
・堆肥の温度変化と分解の進行との関係の記録・分析
・「なぜ同じように処理しても分解に差が出るのか」という問いに基づく条件の再検討
・実験結果をもとにした、素材選択や循環のあり方に関する考察
 さらに、生成した堆肥を学校内にとどめず、地域へと広げていく活用についても検討を進めています。文化祭での販売や配布などを通して、循環の仕組みを実社会へとつなげていくことを目指しています。
 これらの研究を通して、生徒たちは単なる知識理解にとどまらず、「実感を伴った学び」を得るとともに、新たな課題や問いを自ら見出す探究的な姿勢を育んできました。

 また、本校教頭が登壇し、守山市における環境教育の実践と本校の取り組みについて発信しました。講演では、環境教育を「知識の蓄積」にとどめるのではなく、「関心」から「意識」、そして「行動」へとつなげていくことの重要性が示され、本プロジェクトを通して生徒に生まれている具体的な変容を共有しました。
 さらに、本カンファレンスでは企業・研究機関による講演や展示も行われ、繊維産業における環境課題や循環型社会実現に向けた最前線の取り組みが共有されました。参加生徒にとって、社会実装のリアルに触れる貴重な機会となりました。

 学校としての実践を通じて、生徒たちには以下のような「変化」が見られました。
・環境問題を自分ごととして捉える意識の向上
・日常生活における行動の変化(素材選択・廃棄意識など)
・廃棄物に対する認識の転換
・社会実装に向けた課題意識の芽生え
このように、「関心 → 意識 → 行動」へとつながる学びの変容が確かに生まれています。

 今後もサイテック部を中心に、連携をさらに発展させながら、本プロジェクトで得られた成果と課題をもとに研究を継続し、「問いを立てる力」を軸とした探究活動を推進していきます。持続可能な社会の実現に向けた実践的な学びを、これからも深めていきます。