高校 琵琶湖から世界へ ― 本校生徒が「世界湖沼の日」記念国際イベントで探究活動を発信

2026.8.28

2026年8月27日、滋賀県と国際湖沼環境委員会(ILEC)の共催による「世界湖沼の日」記念国際イベントが開催され、本校(立命館守山中学校・高等学校)から中川瑛太さんが登壇し、日頃取り組んでいる探究活動について発表を行いました。

「世界湖沼の日」記念国際イベントとは

「世界湖沼の日」は、2024年12月の国連総会において、インドネシア政府の主導のもと日本政府・滋賀県・ILECの協力により制定された国際デーです。1984年8月27日に滋賀県で第1回世界湖沼会議が開催されたことにちなみ、8月27日と定められました。琵琶湖から始まった取り組みが40年余りを経て国連の共通記念日となったことになります。

当日は、ILEC副理事長・高橋康夫氏による開会挨拶に続き、日本・インドネシア・マレーシア・ハンガリーの若者代表が集まり、それぞれの地域で取り組む湖沼保全活動について発表・交流しました。活動の舞台や内容は国によって異なるものの、「地域の課題に自ら向き合い、主体的に行動する」という姿勢、そして活動が自然環境の保全にとどまらず人と人・世代間のつながりや地域社会の活性化にも貢献しているという点で、共通の基盤があることが確認されました。参加者たちは、この日の交流をきっかけに、2027年8月にアフリカ・タンザニアのムワンザで開催される第21回世界湖沼会議へと学びをつなげていくことを確認し合いました。

中川瑛太さんの発表:「現代の高校生と探究活動」

中川さんは、「現代の高校生と探究活動」と題し、勉強や受験のイメージが強い高校生像と、実際に社会と積極的に関わりながら学ぶ今の高校生の姿とのギャップについて紹介しました。

発表では、本校生徒が琵琶湖をテーマに取り組んできた探究活動の具体例として、これまで活用されてこなかった「未利用魚」を企業と連携してドッグフードに加工・商品化し、実際に100食を販売した事例を紹介。探究活動が学びにとどまらず、実社会でのビジネスとして成果を上げてきたことを伝えました。

また、こうした活動を支える仕組みとして、高校生自身が主体となって運営し、企業や行政と対等な立場で発表・交流できる「フォーラム」の存在を説明。資金や機会、人脈を持たない高校生が、社会や企業の協力を得て挑戦の場を広げる一方、企業側にもプロモーションや地域貢献といったメリットが生まれるという、双方にとって利益のある関係づくりについて語りました。琵琶湖の環境保全にもつながるこうした活動を、中川さんは高校生・企業・地域(琵琶湖)の三者が利益を得る「三方よし」のモデルとして提唱しました。

世界各国の同世代とともに湖沼保全について語り合ったこの日の経験は、中川さんにとっても、そして探究活動に取り組む本校生徒全体にとっても、地域から世界へと視野を広げる貴重な機会となりました。本校では、今後も生徒たちが主体的に社会と関わりながら学びを深めていく探究活動を、引き続き応援してまいります。