高校 APU×SDGs Innovation Challenge

2018.6.19

 6月17日(土)、高大連携企画「グローバルスタディー」として、立命館アジア太平洋大学(APU)から4名の学生を招き、高校3年グローバルクラス「コミュニケーション英語Ⅲ」、高校2年総合学習「グローバルスタディーズ」の授業を行いました。

 ウォームアップは、一人ひとりニックネームにポーズを付けて自己紹介をした後、APU学生が用意して下さった演劇的手法を取り入れたアクティビティを行いました。はじめは緊張していた生徒たちも、一緒に身体を動かして声を出すと、一気に打ち解けました。
 次に、それぞれの学生へのインタビューを行いました。グループでAPU学生に質問し、そのうち一人のライフヒストリーをもとに、即興的な芝居を作ることにしました。APU学生が人生を語り、生徒が真剣に聞き入ります。各グループのテーマは、APUに入った理由、将来の夢、寮生活の苦労と楽しさなど。いずれのグループも真に迫る演技に、思わず他のグループからも笑いや拍手が起こりました。
 さて、メインの活動は、SDGs Innovation Challengeです。
 SDGsは、2015年の国連サミットで採択された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)のことです。SDGsについては、これまで「国際協力」「コミュニケーション英語」の授業等で教科横断的に学んできました。
 今回は、APU国際学生の出身国(ベトナム、中国、韓国)について、SDGsのゴールに関連する諸問題を取り上げ、解決策を提案するプレゼンテーションを準備して臨み、当日は国際学生に向けた発表、ディスカッションを行いました。
 ゴール4「質の良い教育をみんなに」に関連して兵役について論じるチーム、ゴール8「働きがいも経済成長も」に関連して就職問題を論じるチーム、ゴール11「住み続けられるまちづくりを」に関連して都市の問題を論じるチームなど、テーマは多岐にわたりました。
 現地出身学生とのディスカッションを通して、現在の兵役制度が教育に配慮されて作られていること、都市の交通問題が格差や貧困とつながっていることなど、自分たちにはなかった新たな視点を得ることができました。まさに、私たち自身がゴール17「パートナーシップで目標を達成しよう」の過程にあることを実感します。
 最後に、本校卒業生でもあるAPU学生から、APUでの生活にピクチャー・プレゼンテーションをして頂きました。自らの体験を自分のことばで語る卒業生に出会い、ロールモデルとする生徒も多かったようです。

 この企画を通して、立命館の仲間たちとの協働から大いに刺激を受け、生徒それぞれが気づきや決意を持つことができました。APU学生のみなさん、お力添え頂いたみなさん、本当にありがとうございました。